あらすじ
主婦、香織。異世界で食堂を開店!
「私には何の価値もない」
家庭でもパートでもすっかり自信を失っていた43歳の主婦・織田川香織は、仕事からの帰り道に交通事故に遭う。――気が付くと、そこは中華風の異世界だった! しかもなんだか若くなっている!
玉ねぎのおひたし、粉ふきイモ、甘めの卵焼き、おにぎり。食堂を開いた香織の真心こめた手料理は周囲の人々の心身を満たしていく。そこに、美しき術師の青年が現れ……。
生きる意味を見失った主婦が、料理の力で生まれ変わる、中華転生お料理譚。
【第9回カクヨムWeb小説コンテスト・プロ作家部門《特別賞》受賞】
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Posted by ブクログ
おもしろい。おもしろいんだけど、主婦の香織が、まず最初に家族の心配が出てこないくらいに前世での生活に追いつめられてたんだなぁと思うとなんとも苦い気持ちに。あと元の女の子の人格はどうなっちゃったのかな。
Posted by ブクログ
☆3.5
まあまあ面白いんだけど、ヒロインが転生前のことをしょっちゅう思い出すので、43歳主婦が頭の片隅にチラついて微妙な気分になる。転生前の詳細なんかいちいち語らないで欲しい……。夫がモラだったとか、子供たちはごはん食べているかしら、とか、必要以上には要らんて……。最初にさらっと語ったくらいでいいのに。転移ならそれでもいいんだけど。
それでいて、ヒーローに対して小娘みたいな反応するから、更に微妙になる。
話は好きです。ごはんがあくまでも主婦料理なのも好き。
Posted by ブクログ
ご飯の作る描写はあるものの、途中からこれを作ろう!って料理名が先に出てくるので美味しそうな雰囲気が今ひとつ伝わってこなかった。
転生前の家族が歪だったことをヒロインが自覚や反省するのはいいけども何度も転生前のことを思い出すのが引っかかる。転生前の精神が主軸ならイケメンの前で初心な反応になるのかと思ったり、ここまで何度も過去を振り返るのならいずれ元の世界に戻るのか?みたいな気持ちになってしまった。
でも、ご飯を作って何も言わずに食べて終わられるより、美味しかったって言ってくれる人たちの方が嬉しいよね…と同じ気持ちになった。
下巻も後日読む予定
Posted by ブクログ
序章の家族にも職場でも評価されない香織の境遇がおいたわしすぎて。
転生後の家族や職場の人たちの状況を見てみたい気がする。
報われない主婦のまま事故死した香織の異世界転生もの。
彼女の異世界での立場がまだ分からないまま、主婦のときに培った料理スキルで何とか状況を乗り越えていく。
出てくる料理は基本家庭で再現できるものなので(そりゃ主婦ですから)つまり容易に出来上がりが想像できるわけで、とにかくうまそうなのである。
料理の描写は多いのに、食堂の描写自体は思っていたよりは少なかったけれど。
まだ本格始動に向けた向けた準備みたいな雰囲気だしなあ。
そもそも母親らしい包容力もありながら、色々危なかっしいところある子なので……何でバイト先が花街なのか。
彼女を見張るためにそばにいるようになった耀藍は胃袋を掴まれた挙句、中学生かという初心な恋心を暴走させているよう。
大丈夫かしら。
何やら塩不足が起きそうだし、このあとどうなるのだろう。
そもそも食堂の件はどうなるのか……