あらすじ
植物といえば、緑色の葉っぱを思い浮かべますよね。それは、緑色の色素があるからです。この色素があることで、多くの植物は光合成をして、日光から栄養を作り出すことができるのです。ところが、この色素を持たず、キノコなどの菌を「食べて」生活する植物たちがいます。光合成をやめた植物たちは、色や形も風変わりなものばかり。彼らのちょっと変わった生活をご紹介します。
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Posted by ブクログ
福音館のたくさんのふしぎ傑作集。
見かけるとつい手に取りたくなります。
写真が綺麗で小学中学年からおすすめ。
植物の定義は「葉緑素を持ち、光合成を行う」
ことだそうです。
では、光合成をやめた植物はどのように生息しているのでしょう?
地球上の約30万種もの植物のうち、およそ1000種が光合成をやめた植物たちで、彼らは菌類から養分を貰って生きています。山や森の中で、花が咲き実をつける時しか地上に姿を現さないのでとても見つけ難い。
表紙を飾る「ホシザキシャクジョウ」はアフリカ中部と日本でしか発見されてない5㎜ほどの小さな植物です。青緑色の美しい花をつけています。
でました!ヤッコソウです。
牧野富太郎博士が命名したこの植物を、朝ドラ「らんまん」で知りました。
白い帽子を被り「やっこ」の形をした姿が可愛らしい。
作者の末次健司さんが、新種の光合成をやめた植物として2017年に発表したオモトソウ。石垣島で発見され、日本の植物として初めて「世界の新種トップ10」に選ばれたそうです。
誰もまだ見たことのない植物がどこかで生きていてそっと花を咲かせ実をつける。 ロマンに満ちた分野の研究に興味を持ちました。
Posted by ブクログ
自らは光合成をしないで、菌類から養分をもらって生きる植物が存在するらしい。
不思議な世界。
咲くことをやめ、つぼみのまま自家受粉する、まさしく昆虫の助けなしで子孫を残す究極の世界。
まだまだ私の知らないおもしろいことが、たくさんあるみたいで好奇心を刺激される楽しい本。
研究、調査している末次健司さんには感謝です。
Posted by ブクログ
植物をやめるということはつまり、光合成をしなくなる、ということ。
ではどこから養分を得るのか?と考えると、意外とがめつい子たちだな~と思ったよ。
見た目もなかなか個性的な子たちだわ。