【感想・ネタバレ】死か翅の貪る家のレビュー

あらすじ

若手作家の出雲秋泰は、福岡県某市翅賀村の奇妙な噂を聞く。
その村の“死か翅蝶”は己の鱗粉がついた者を呪い殺すというのだ……。
好奇心から村を訪れるも、土砂崩れで帰り道が閉ざされ、村に閉じ込められてしまう。
困り果てていたところ、偶然出会った親切な女性・翅ヶ崎セリの邸宅に投宿することに。
瀟洒な洋館で秋泰を出迎えたのは、蠱惑的な姉妹と個性的な使用人達。
姿を見せぬ女主人を案じ、部屋へ入ると口一杯に蝶を詰めた主人の死体があった!

因習と怨念の村で起こる怪奇事件、これは怪異か、それとも人為か?

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Posted by ブクログ

前作から引き続き、あいかわらずの語彙、比喩表現。
巧みだなぁとつくづく感心してしまいました。
読んでて飽きないんですよね、そういう記述があると。
例えば、「その日は急に自暴自棄になった冬が、あたたかな東風を吹かせたような陽気だった。」みたいな感じ。ね?ぐっときますよね!
そういうのが、随所に散りばめられていて、読んでいて楽しかったです。

あと、小ネタなんですけど、「近畿地方の〜」とか「都市伝説解体〜」が織り交ぜられた記述があったり、お話の舞台に犬鳴峠が近いこともあって「この先日本国憲法通用しません」というやつを想起させる記述があったり、ニヤついてしまいました。

前作は約400ページ、今作は約300ページでした。
そのため、今作は話が短いなという印象でした。
前作の感じだとこの辺りでもう一回ストーリーの展開があるはず…と思ったところで特に何も起きずに終了してしまいました。
そういうところから、今作はちょっと物足りなさを感じてしまったかなぁという印象でした。もちろんこれは、前作との相対的な評価なので、今作単体で見れば特に問題はないんですけどね。

前作と同様、ある地方に伝わる俗信、因習のようなものを取り扱ったミステリーです。ホラー1、ミステリー9という感じですが、ホラー小説ばかり読んでいる私としては、たまの味変にちょうど良い塩梅かなぁと思います。
このシリーズ、ぜひ続いて行って欲しいです。

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2026年08月03日

Posted by ブクログ

皆さんはジャノメチョウをご存知ですか?
私は全く知らなかったので、Google先生にお世話になりました。嫌いなんですよ、蝶とか蛾。本当に無理なんです。なのにジャノメチョウを調べる羽目になるなんて。

屋敷の間取りや造り、ジャノメチョウの呪いなどはしっかりと作られています。
ただ、前作に比べると人間関係や動機などが薄っぺらく感じます。

昔、『金田一少年の事件簿』で蝶を題材にしたものがありました。あれは綺麗な蝶でしたがこの話は決して綺麗な色をしていないジャノメチョウ。
ホラーとミステリーですが、何よりも怖いのが蝶です。
ありますか?
口に蝶が入る事が。
蝶の大群に突っ込む勇気が。

今年の夏は、口に生きてる蝶が入る事を思い出してヒンヤリしそうです。

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2026年07月25日

Posted by ブクログ

この雰囲気で、怪奇現象チックな事件と怪異がありしかしロジックで解決され、なおかつ妄執や狂気じみたものが明かされ、その上でのどんでん返しはいい。
3241冊
今年140冊目

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2026年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鱗粉が付いたら死ぬという翅賀村の呪い。翅ヶ崎家の当主イトが死体でみつかり、口の中からジャノメチョウが出てくる。その後娘の揚翅が蝶密室で撲殺されていた。
ジャノメチョウが死体に群がる理由がキツい。鱗粉が付いた人を殺し回ってた紋次。紋次をついに殺した翅ヶ崎家が地下の受水槽に隠そうとしたら紋次が今まで殺した人たちが入ってるとか…ゲロゲロ。その水飲んでるでしょ…ウゲゲ。その死者を介した水がジャノメチョウを呼び寄せるとは。揚翅が昆虫アレルギーで揚翅の部屋に蝶が入ってきたと助けの連絡が来て押し寄せたらジャノメチョウがブワーッと出てくるが奥の死んでる揚翅の部屋には蝶がいないという蝶密室は作りが良き。
ジャノメチョウが死体に群がるわ血肉を吸うわで気持ち悪い。愛に踊らされた共犯者も哀れでしたな。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

 己の鱗粉がついた者を呪い殺す"死か翅蝶"の言い伝えがある福岡県翅貨村を訪れた三流作家の出雲秋泰が招かれた邸宅で"死か翅蝶"の仕業としか思えない二つの密室殺人に巻き込まれる怪奇×探偵小説シリーズ二作目で、蝶の形を模した館や個性的な住人・使用人達、オカルト満載の謎を出雲と彼の担当編集兼怪談師・無妙が論理的に論理的に解決するのが面白く、本作も一気読みだった。

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2026年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

若手作家の出雲秋泰は、福岡県翅賀村の奇妙な噂を聞く。その村の"死か翅蝶"は己の鱗粉がついた者を呪い殺すというのだ。
好奇心から村を訪れた出雲は土砂崩れで道を閉ざされ、偶然会った翅ヶ崎セリの家に投宿することに。


己の鱗粉のついた相手を呪い殺す蝶の噂がある村でのホラーミステリです
前作『死に髪の棲む家』も口に入ることに生理的嫌悪感のある髪の毛にまつわる話でしたが、今回も口に蝶の詰まった遺体が出たりと嫌悪感を覚える仕上がり。
舞台設定なんかは完全に因習村ホラーですが、謎解きはきちんとミステリ。妄執や確執、恋情なんかも添えて盛り沢山の仕上がりです。

草野さんと出雲秋泰の友情が結構好きでした。

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2026年06月03日

Posted by ブクログ

己の鱗粉がついた者を呪い殺すという“死か翅蝶”。
その村で口一杯に蝶を詰めた死体が発見されるという事件が…
髪の次は蝶の怪談師無妙が登場するホラーミステリシリーズ!前作よりはトリックのスケールがダウンしているものの、横溝作品を感じさせる展開が好みだ!

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2026年05月05日

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