【感想・ネタバレ】AIバブルの不都合な真実のレビュー

あらすじ

2025年現在、世界は明らかにAIバブルのただ中にある。投資の過熱、不透明な評価、過剰な期待、未成熟な制度、そして現場の混乱―どれをとっても、2000年前後のドットコム・バブルやスマートフォンバブルと酷似している。
そして、バブルは必ず崩壊する。歴史上、崩壊しなかったバブルは、ない。
だがその崩壊は、最終的には悲劇ではない。泡がはじけ、地面が見えるからこそ、本当に根付く技術が選ばれる。そしてそのとき、「AIを正しく使える者」が生き残るのだ。
そのためには、いまから備えるしかない。本書を読むことで、AIを正しく使うための力を身に付けてほしい。

・何が幻想で、何が現実かを見極める力
・投資家の視点ではなく、利用者の視点で技術を見通す力
・AIに任せるべきことと、人間が絶対に責任を持つべきことを見分ける力
・崩壊後にも残る「強い技術」と「確実な勝ち筋」を見つける力

(「序章」より)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

■AIが振興すれば、批判本も出るのは当然の流れ。逆張りだろと断ずることは容易だが、AIバブルの過熱感への警鐘も理解できる点が多数ある。シリコンバレーに在籍する筆者の温度感も重要。

■国内企業の粉飾事例に象徴される文脈理解の限界や、ハルシネーションという構造的欠陥。AIの本質が因果ではなく相関に基づく高度な知ったかぶりであるという、冷徹な再認識を促す視点。その他、米国AI企業が循環取引状態になり、過剰な売上が計上されている懸念があるリスクも指摘。
(個人的に、オルツの不正は経営者の愚かさが主因だと思うが、会社の議事録を自動化でききれないのも事実としてはある。。)

■AIの主戦場がアルゴリズムの高度化から、電力とインフラという物理領域へ移行したとの指摘。テキサスやイリノイでの接続規制、データセンター事業者がBig Techから強いられる不平等な契約形態。膨大な資源を収奪するAIの持続可能性は、もはや国家レベルのグリッド戦略や金融の論理に飲み込まれている。

■生き残るのは、データエコシステムを握る巨人か、商流を抑えた特定領域の強者。同時に、電力需要の局所化が招くマイクログリッドの台頭など、大規模集中から小規模分散へ向かうインフラの地殻変動も見逃せない。

■熱狂を排し、「使えるAI」を既存システムへ静かに着火させるリアリズム。技術の夢から覚め、物理と金融が交錯する泥臭い生存戦略を直視するために一読の価値あり。

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2026年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

通信分野を主要な活動領域としつつも、それ以外の周辺領域でも活動を続けている著者の最新の一冊にあたる本作ではAIを取り上げる。もちろん政策分野を本領とする著者のことだから、単にAI技術を解説したり、華やかな未来を提示するだけではない。

一方でやや刺激的なタイトル「AIバブルの不都合な真実」が示すような、悲観的な話題だけが提示されるわけではない。2025年末になってもまだ続くAIバブル(一部調整は入ったが、まだバブル状態は続いていると言っていいだろう)がいつかは破裂するというのは悲観的な情報ではあるが、それはほぼ確定した未来である以上、新たな驚きはないだろう。むしろ本作で提示されるのは、その後にどうするかという視点だ。

本作を通読すれば、AIというトピックが単にビジネスやIT技術といった枠組みを超えて、巨大な変動の出発点であり同時に結節点であるということがよくわかると思う。あまりに広大な領域であるが故に、全てをカバーできないという欠点はあるものの、まず2025年段階の現在を把握したいという人にはぴったりの一冊だ(そして2026年の半ばには、この本はもう陳腐化しているだろう)。

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2026年01月01日

Posted by ブクログ

今や使うことが当たり前で、これからどんな世界を僕たち人間に見せてくれるのかと期待の高まる生成AI。

今の過熱するAI市場はバブルであり、バブルは必ず崩壊するものだと、冷静な視点で生成AI市場の実情と未来を教えてくれる1冊です。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

AIのことを学びはじめた頃、AIについて悲観的に書いている本がないか探したのですが、そういう本はありませんでした。

書店で本書を見かけて、ようやくそういう本が出てきたと飛びついたわけです。

会社でAIの推進役となって、これまでいい面を強調して伝えてきた身としては、耳の痛い話、不安になる話が満載でした。

一方で、センセーショナルなタイトルから見ると、本書に書かれているのは、しごく真っ当なことで、目が覚めるような気持ちにもなりました。

特に終盤では、AIの有無に限らず、人と社会にとって重要なことは何かといったことが書かれています。

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2025年12月28日

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