あらすじ
「これからずっと、死ぬために生きるつもりなの?」
高校2年の祈里は、体調が優れず伯父が働くクリニックに行くと、あと数年しか生きられない病気だとわかる。
これまでの友人関係も、将来のために頑張っていた勉強も無駄になると絶望し、心の拠り所だったより江さんの家に向かう。
すると、なぜか去年同じクラスだった春日井くんがいて、より江さんは祖母であること、さらに亡くなったことを知らされる。
遺品整理を手伝ううち、どんどん彼に惹かれていくが、このまま好きでいていいのか、悩みは募るばかりで―。
『交換ウソ日記』、「世界は「」で」シリーズの著者が描く、号泣必至の青春恋愛小説。
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Posted by ブクログ
自分の選択した道を生きて、それで後悔して選択しなかった道を生きていればよかったってと思っても、その選ばなかった道にも後悔があったかもしれない。これまで自分で選択してきた道が自分の人生なのだから、後悔して死んだって自分の今までの軌跡は無駄にはならない。だからこそこれから選択していく道も、他人が選択する道ではなく、後悔してもいいから自分の道を選択したいと思った。それがいつか自分の人生と呼べる軌跡になるのだから。