あらすじ
社会人2年目の渚は、仕事も一人暮らしも手探り状態の毎日。家でおいしいものが食べたいけれど、ゆで卵すらまともに作れない! しかも職場では、辞職した先輩を引き留めたいと相談を受けてしまい……。
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Posted by ブクログ
【あらすじ】
苦手な料理をがんばってみたら、知らない自分が見えてきた。
社会人2年目で独り暮らしを始めた渚は、完璧な母親にいつも先回りされてきたからか、ゆで玉子すらおいしく作れない。職場でも機転の利かなさを実感するばかりで、仕事人間になれるとも思えない。そんな中参加したBBQで「鍋の中を覗いてみたら?」と言われ衝撃を受ける。
そうか、料理も仕事も、実際になにが起きているか自分の目で確かめなくちゃ――。
迷える女子が自分なりの生き方を見つける、お仕事×お料理小説!
【個人的な感想】
話がすごく面白いかと聞かれるとそうではないけど、前向きになれる小説。
私も料理が苦手なので、ちょっと勇気が出た。
Posted by ブクログ
お料理できない女子がめきめきと
上達していっちゃうって感じの話かと
思って読んでたらそもそも料理が恐ろしく
できないどころか、ゆでたまご一つ作るのにも
苦労する。作中にも出てきていましたが、
そういう人たちってやる気はあるし、
別に味オンチでもない、どちらかと言うと
食べるのは大好き!ただ、完成系を想像
していなかったり、料理の途中で心配になり
迷って勝手に独自のアレンジを入れちゃうって
ところにあぁ~そういう事かぁ~と納得。
中身がどうなっているかわからない、
でも怖くてあけて見ることができない、
そもそもあけていいのか見てもいいのかと
思っていたブラックボックス状態の鍋の中を
覗いてみたらと言われた事をキッカケに
実際に起こっている物事を自分の目で見て
確かめるようになってからの渚の成長っぷりは
すごかった。実際に自分の目で見るって大事。
何だかんだと母親との対決によって渚自身の
料理に対する考え方が固まっていく様や
前職の職場の人たちとの交流なんかで
人として成長していく様もよかったです。
Posted by ブクログ
タイトル回収までに時間がかかった印象。
料理苦手な人あるあるネタから入って、実際にちゃんと(?)料理を始めたのは中盤になってから。
そして、最終的には母と娘のバトルになるという。
母はいつまでも娘にマウントを取りたがり、娘はそんな母に勝つために挑み続ける。
毒親とまでは言わないが、こんな母相手だと窮屈だろうなとは思った。
和解しそうで、結局台無しにするのも母の方だったのでイライラしたし。
スパッと縁を切れば簡単だったろうけど、娘が割と簡単に食事に釣られて実家に帰るからなあ……そしてバトルになると。
個人的にはそんなイライラする料理の話より、お仕事の方が印象深かった。
ある人が仕事を辞めたその理由から発展していくその顛末の方が気になったし、その方のキャラクターもよかったので。
どういう未来になるか分からないけれど、様々な人たちがお仕事しやすい職場になればいいなと願う。
その方の元職場も、これから行くことになるかもしれない職場も。