あらすじ
日本でいちばん有名なイヌの物語。
『東京トイボックス』シリーズ、『スティーブズ』の
うめ(小沢高広、妹尾朝子)劇的新境地!
南極観測隊の史実に、驚きの「if」を取り入れた意欲作。
超重厚ヒストリカルSF、開幕――
戦後日本。
軍の人体実験施設から逃走し、
家族との再会を夢見る兄弟。
ふたりの少年は苛烈な使命と対峙する!
人はなぜ敵を作るのか。
人はなぜ人を殺めるのか――。
いかなる境界線も存在しない
極限の地から、
私たちに「今」を問う物語。
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日本初の女性南極観測越冬隊員
(日本極地研究振興会 理事)
坂野井和代氏、推薦!
日本の南極観測隊といえばイヌ。
地球上で唯一国境が存在しない地・南極へ、
この物語がどう進んでいくのか
続きがとても気になります。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『日本でいちばん有名なイヌの物語。』というオビの販促台詞がありますが、これって誤解を生むんじゃないか?というのが読後の感想。
南極物語、タロとジロというものを知っている人がどれだけいるのか、という点にも疑問が生じてしまうので、深く追求してもなぁ、とも思います。世代じゃないというか、触れてこなかった人には「いちばん有名?」となるでしょうし。
多分、いちばん有名なのはハチ公。
まあ、そのオビに魅かれて購入した自分が何を言っても、バカ言ってらぁ、にしかなりませんけどね。
オビのせいで置き去りにされてしまうのか、という気持ちが抜けないのですが、それは物語冒頭の時点で回収されていて、タロとジロ二人の境遇そのものが置き去りにされているわけです。
居場所からも、肉親からも、生きる目的からも。
その境遇を変えるための物語が開幕したのだと思います。そして、いろんな形で何度も置き去りの悲哀と苦悩を経験するんだろうなぁ。彼我を問わず。
ハッピーエンドで終わって欲しいと思います。南極物語は、あの終わりがハッピーエンドなのか?という疑問は今でこそありますが、よかったねで終われていたと思うので。タイトル回収なんでしょうね、その場面は。楽しみ楽しみ。