【感想・ネタバレ】五つの季節に探偵はのレビュー

あらすじ

私立探偵として活動するみどり。“人の本性を暴かずにはいられない”彼女は、いくつもの事件と対峙する――。第75回日本推理作家協会賞〈短編部門〉受賞! 精緻でビターなミステリ連作短編集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

おすすめされていた本なので。良くあるミステリ小説の探偵ではなく、我々の日常により近い感覚の探偵もの。女子高生だった主人公は、友人からとある依頼をされて以来、その人が持つ人間性を覗き見るのが好きになってしまう。それはどんな結末をもたらしても変わることなく、彼女を魅了していく。それでもそこまで罪深い話はないので、何というか、ちょっとした悪い趣味を見つけてしまったときの感覚に似ている。薬物はちょっとどころじゃなくヤバいか。でも殺人も無いので、ミステリ初心者や、猟奇ものじゃないのを読みたい人にはぴったりかもしれない。ひとつの話もそこまで長くないし。私は大満足だった。

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2025年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どの話しもとても面白かったが、特に「龍の残り香」が好きだな、香道に興味わきました。

でも、みどりちゃんはいつ結婚して、結婚相手の森田さんはどんな人なんだろう?奥野さんと良い感じになるかと思ってたから、名字が森田でびっくりした。

今後、新人探偵の要ちゃんの活躍も見たい。

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2024年10月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

父が探偵事務所を営む高校2年生の榊原みどりは同級生に英語教師について調べてほしいと依頼され…『イミテーション・ガールズ』。
大学3年生になったみどりは、大学の友人に盗まれた龍涎香を取り戻してほしいと依頼され…『龍の残り香』。
父の探偵事務所に就職したみどり。元警察官の奥野とバディを組んで、元交際相手にストーカーされているという男性の依頼を受ける…『解錠の音が』。
社会人5年目のみどりは休暇を取ることにした。軽井沢のレストランでピアノを弾いていた女性からある指揮者と恋人の話を聞く…『スケーターズ・ワルツ』。
須見要は2年目の新米探偵。女性探偵課の課長・森田みどりと組んで、リベンジポルノを受けたという女性の依頼を担当することに…『ゴーストの雫』。

1人の女性探偵の16年間、高校生から働く母親になるまでの間に探偵として出会った5本の物語で描いた作品。面白かった。
『解錠の音が』が一番結末を予想できない感じでよかった。先が読めないミステリー小説を読んでいる感覚。
印象的だったのは『龍の残り香』。人間が隠している本性を暴いてしまいたい、というみどり。そのみどりの苦い思い出。みどりのこういうところは普通の人にもどこかしらありそうではあるけれど、他の人より強いからこそ探偵(いわゆる小説に出てくるような探偵ではなく現実にいる探偵)に向いているのかもしれない。

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2025年02月24日

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