あらすじ
めったに人を褒めないことで知られた人間国宝・柳家小三治をして「久々の本物」と言わしめた落語家、春風亭一之輔。21人抜きの抜擢真打であり、『笑点』の人気者でもある彼は落語界の若きエースだ。インタビューの果てに浮かび上がったものとは――存在そのものが「落語」な芸人に迫ったノンフィクション。
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Posted by ブクログ
一之輔さんの魅力を再発見できた一冊。
著者である中村さんが取材当時を振り返り「毎回、暖簾に腕押し状態」と表現していることからも分かるとおり、一筋縄でいかないところが何とも一之輔さんらしいと思った。
その一筋縄でいかないところが好きだな~
一之輔さんのキャラクターが分かるだけでなく、落語についての基礎知識も得られる良書。
Posted by ブクログ
読み終わった後、久々に寄席に行きたくなった。
春風亭一之輔さんの落語や寄席への愛、ひねくれ者加減が伝わってくる。
一之輔さんがなんでもそつなくこなすからプロフェッショナルの番組では制作側が苦労したって話は面白かった。
初めての方にお勧めできる落語家さんで一之輔さんと柳家喬太郎さんてのにはめちゃくちゃ同意。
落語家の裏側、落語用語の解説や、噺のあらすじの説明も丁寧にされていて、落語初心者でも面白く読める。
2025.0516.09
Posted by ブクログ
笑点で、彼のこと初めて知りました。
最初、顔をハの字にして、緊張している姿が印象的でしたが話が進んでも、顔をハの字にして、緊張しているように見える姿がすっかり、馴染んだ感じがします。
本書でも、取材にこぎつけるまでの紆余曲折や、弟子をとるまでの話など聞いて、この人は多分、出世欲みたいなものがなく、落語が本当に好きな人なのでだなと思いましたが、単に面倒くさがりなのかなとも。
笑点などでは、春風亭昇太をいじくる姿がすっかり板に付いた気がします。
本書に出てくる優雅に働くという言葉が、良かったです。
気を張って働くよりも、肩の力を少し抜く。
気を利かせて、ゴミ袋を常に持つよりも、師匠がごみを捨てたい時に、その場で、ゴミを預かる方が、自然で良いかなと。
なんな、一之輔さんの落語をじっくりみたいなという気になってきました。
Posted by ブクログ
一之輔師匠が、落語に対する深い情熱を持った、基礎を大切にする感覚派であることがよくわかる。一之輔師匠本人、一朝師匠(一之輔師匠の師匠)、親友、お弟子さんのインタビュー内容は貴重。
筆者の落語観がやや鼻につくので、⭐️4評価とした。