あらすじ
「ボーダー」とは、死後の世界へ行かずに生と死のはざまに立っている存在。ある日ボーダーが見えるようになってしまったおれと、中学生ボーダー・セーラのひと夏の物語。ささやかな思いの一つ一つが人生のかけがえのない一コマだと気づかせてくれる。
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Posted by ブクログ
亡くなったワンちゃんにリードを付けると
ボーダレスな人たちが見えてくる。
面白い発想。
小気味よく読み終えられ、
なかなかの良作でした。
Posted by ブクログ
夏休みに、認知症の祖母の見守りを親から任された主人公。
数ヶ月前に亡くなった祖母の犬を、祖母は まだ生きていると思っており、犬の散歩を毎日欠かさずやっている。
主人公は、その行動を見て、認知症だからかなと思っていた。
しかしある日、主人公が、祖母の犬のリールを持つと数ヶ月前に亡くなっていたはずの犬の姿が見える。調べた結果、犬のリードを持った時だけ犬の姿が見える。
このように、うまく成仏できていない存在が犬以外にもいることが発覚した。
主人公は、上記のような人たちがなぜ今のような 姿になっているのか背景を調べ、その人にとって、一番幸せな選択肢(成仏した方が良いか、そのままの方が良いか)をみつけ、ケアしていく物語だった。
僕は全く霊感がないから分からないが、もしかしたら、僕たちの世界でも、このような人達がいるのかなと思った。
もしそのような人達を見つけたら、主人公みたいに、冷静に対応できないだろうなと思った。