あらすじ
クライフがいた頃のオランダ代表、ジーコが君臨したブラジル代表の黄金のカルテット、ペップ・グアルディオラが率いたバルセロナ。
天才たちだけが具現化してきた戦術「ロンド」。
それをサッカーエリートではない地域レベルの社会人や子どもにも実現できるように20年かけて開発されたメソッドが「清澤式ロンド」だ。
圧倒的なボール支配率で敵を凌駕するロンドにはレシピが存在しなかった。出現しては消える至高の戦い方を幻で終わらせず、メソッド化した清澤のノウハウと執念を本書で大公開する。
「目の前の相手と戦わない」「スピードとパワーに頼らない」「相手の守備を圧縮して置き去りする」
画期的な戦法に多くのサッカー人が面食らい、刮目するだろう。
これぞ日本人が長年追い求めた、世界を獲るための戦い方だと――。
【ロンドとは?】
・相手の守備ブロックを圧縮して置き去りにする戦い方
【ロンドの特徴】
・蹴らないサッカー
・目の前の相手と戦わない
・スピードとパワーに頼らず相手を倒す
・守備ブロック内へ侵入するシーンを連発
・ボールポゼッション率80~90%以上が頻発
→日本オリジナルのスタイルで世界を制するためのメソッド
[目次]
■CHAPTER1 ロンドとは何か?
英雄たちのロンド/ロンドの歴史
■CHAPTER2 ロンドの原理
ゲートの入口をとる/マス・ロンド 横つり出し/縦つり出し/ゲートの入口/もちつき/インサイド持ち・つるけん/鏡の動き/するするドリブル
■CHAPTER3 ロンドの実践
ロンドのビルドアップ/ロンドの崩し
■CHAPTER4 ロンドの技術
つるけん/パワーの利用/ティキ・タカ/切る・まわる・ターン
■CHAPTER5 ロンドの未来
清澤式ロンドの夜明け
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分はロンドなるものを誤解して
この本を読もうとしていました。
ロンドって、てっきり鳥かごのようなパス交換を
イメージしていたのですが、
そうではなく著者のオリジナルの考え方っぽいですね。
サッカー素人の自分には完全に理解できた訳ではないですが、
それでも自分オリジナルの考えを理論立てて
本にまとめるとは、著者の思いの強さが伝わってきます。
何と、この理論を言語化するのに20年ほどかかったとか!
そこまで時間と労力をかけるなんて、
凄過ぎるの一言に尽きます。
一方、この考えは、この本を読んだだけだと、
理解が進まなそうな感じです。
(Youtubeにも動画があるみたいなので、
動画を見ながら補助教材として活用するのがよさそうです。)
さらに、一人じゃ何もできず、
チームとして共通理解を持たないといけないので、
そこが一番難しそうかな。。
この考え方を持ったチームが活躍してきたら、
世の中の流れも変わってくるかもしれないけど。
評価が難しい(と言うより、自分は評価する
立場にない)本でしたが、とても興味深い本でした。