あらすじ
料理僧・青江覚峰さんが提案する〈いまどき〉の精進ごはん
メディアで人気の料理僧・青江覚峰さんは、毎日家族のためにごはん作りをしています。その経験から、「精進料理ってボリュームなさそう」「難しそう」「地味」というイメージを変える、おいしくて、ボリュームあるメニューを紹介してくださいました。紹介しているレシピはすべて肉や魚などを使わないので、ベジタリアンやハラルの人も安心して作ることができます。和風からイタリアンの要素が入ったものまで幅広いレシピで、見て楽しく、作っておいしいものばかり。だしや素材の話からスタートしていますので、はじめての人でも無理なく精進料理の世界に入っていけます!
《コンテンツの紹介》
【PART 1】
〈おなか満足 主菜〉
精進ハンバーグ/山いものハンバーグ/報恩講の炊き合わせ/小豆汁/大根の田楽/ミックスビーンズのみそトマト煮/じゃがいものガレット/里いものコロッケ/車麩の角煮もどき
〈豆腐のおかず〉
豆腐ステーキきのこソースがけ/ロールキャベツみそ仕立て/飛龍頭ととうもろこしのすり流し椀/焼き餃子のスープ仕立て/水菜とお餅の信田巻き/空也蒸し/高野豆腐の唐揚げ/豆腐みそ漬け
【PART 2】
〈野菜たっぷり副菜〉
なすの揚げびたし/きんぴらごぼう/ビーツドレッシングのサラダ/ブロッコリーの辛子あえ/パリパリピーマン/精進バーニャカウダ/青のりの寒天よせ/雲片/揚げ昆布/セロリとみょうがの浅漬け/キャベツとわかめのナムル/わかめと水菜のぬた/にんじんとセロリのラペ/ピリ辛こんにゃく/長いもの塩昆布あえ/ごぼうの梅あえ
【PART 3】
〈ご飯・パン・ 麺と汁〉
キーマカレー/ボロネーゼもどき/ビーツの手まりずし/三つ葉ご飯/長いもときのこのバルサミコサンド/アジア風サンドイッチ/豆乳そうめん/けんちんうどん/野菜のスープ/トマトの冷製すり流し/大豆三代呉汁/落花生のすり流し
〈お寺のおやつ〉
わらび餅入りごまプリン/善哉/いちごのすり流し/ミルクがゆ/塩麹焼きいも
【PART 4】「精進ごはん」のお話
精進料理はいつ頃から広まったのか/旬の食べ物を慈しむ/精進料理には食べてはいけないものがあります/ハレとケの食事について
※定価、ページ表記は紙版のものです。一部記事 写真付録は電子版に掲載しない場合があります。
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Posted by ブクログ
覚峰さんのお寺ごはんの本は、以前にも一冊読んだことがあります。
体に優しく、お財布にも優しく、美容と健康にも良く、その素朴さにほっこりしました。
今度の本は「いまどき」であり「精進ごはん」である。
写真もとてもきれいで、少しよそ行き顔になった。
今、精進料理は海外でも注目を集めているという。
日本には毎日大勢の外国人が訪れ、観光だけでなく、住む人も増えて、海外との距離が近くなった。
食事は毎日必ず取るもの。
それが、国や宗教によって、口にしてはいけない食物がある場合、安心して食べられる食事探しは難しいものになる。禁忌とまで行かなくても、健康の維持や生活スタイルのために自分で制限をかけている人もいる。
精進料理は自らが制約が多い分、食物のタブーがある人たちでも比較的多くの人が安全に食べられるということ。
元々、食物を捨てずに使い切る目的のあった料理でもあり、SDGsの考え方にもマッチする。
この本に載っているのは、誰もが日常的に、安心して食べられるものばかり。
お寺ごはんというと、すり鉢でゴリゴリというイメージがあるが、ここではミキサーもフル回転。
この先人類を救うと言われている大豆ミートも(使い方がよくわからなくて手を出しかねている人もいるかもしれない)おいしそうに調理されています。
使っている調理器具や、調味料も写真付きで紹介されていてわかりやすい。
お坊様らしく、仏教と食に関するエッセイも載っていて、とても勉強になりました。
精進ごはんを頂くには、やはり説法付きがありがたいです。合掌。