【感想・ネタバレ】君と出逢うため落ちてきた【電子特別版】のレビュー

あらすじ

空き巣に入った家の少女とともに、家ごと異世界へ飛ばされてしまった安達。そこで出会ったのは、軍神の力を持つ皇帝軍の将軍・アダマスだった。彼いわく、少女が絶大な魔力を持つため、対立陣営によりこの世界に召喚されたのだという。巻き込まれた形の安達だが、彼女を現世へ帰すためには対立陣営が所有する宝剣が必要と知り、それを盗み出すために一役買うことに。手始めに、少女の代わりにアダマスの妻になった振りをすることになるが、大胆不敵で自由な安達に本気になったアダマスから、熱烈に口説かれるようになり…?

【電子特別版】SKYTRICK先生の書き下ろしショートストーリーを電子版だけに特別収録!

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購入済み

おもしろかったです。作品の題名と内容がすごく合っていて、読んだ後に「なるほどー」と思いました。アダマスと安達のラブエロシーンすごくよかったです。

0
2025年04月07日

io

ネタバレ 購入済み

現実とリンクする物語

とある異世界に落ちてきたのは箱入りお嬢様な女子高生『唯子』とどこか厭世的な雰囲気を持つ空き巣の男『安達』。
この空き巣の男が主人公なわけですが、『空き巣』と名乗るだけあって窃盗の腕前は魔法使いを驚かせるほど。気さくな人たらしでありながら、場合によっては他者を害することも厭わない安達。現代ものでは割りと見かけますが、異世界もののBLでこういう悪いタイプの主人公(受け)というのが新鮮でした。
そんな安達の陰の部分。そのキーワードが『地震』と『津波』。それがどう安達と唯子に関わっていくのかはぜひ作品を読んでいただきたいと思うのですが、これは現実に起こった震災に係わるエピソードを含む作品です。震災で辛い思いをされた方はご注意下さい。
『安達』の飄々としたキャラクターが魅力的だし、良く練られた物語で読み応えのある作品なのですが、異世界サイドは説明不足感が否めずちょっと不満も残ります。
唯子を召喚させたゴラッド公爵が何も仕掛けて来ないのは不自然だし、主や長寿の魔法使いたちも『オルコス(安達)』に関心を持っているというのなら、この物語は続編がないと終わらない気がします。
『オルコス』と名を変えた『安達』のその後の物語に出会えることを祈ります。

1
2024年07月04日

Posted by ブクログ

巻き込まれ召喚された泥棒の日本人男性・安達と、軍神アダマスが主役の異世界転移ファンタジー。BLだが、BL要素を除いて安達と唯子の関係に焦点を置いた一般向けファンタジーにしても良いのではないかと思うくらい、安達と唯子の関係性が感動的だった。文章は少し読みにくかったけれど、ストーリーがとても面白かった。

1
2024年07月02日

購入済み

なるほど!

タイトルそういうことかーーー!としてやられた感が非常に強いです!面白いお話ではあるのですが、神話のような語り口(私にとって)だったので少し乗り切れませんでした。
刺さる人には深く深く刺さるお話だなと思います!
迷われてるなら買って損はしないですよ!

2
2024年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

吾輩は異世界転生・転移モノが蔓延る現状アンチである。

書籍化されるWEB発小説がどんなものかと思い読んだ。
はっきり言って粗い。筆力が微妙である。文学的表現をしようとして滑った感が否めない。
まあ、ここは書き続けていれば改善していくだろう。

加点ポイントはラストのタイトル回収だ。そっちか、という意外性があってよかった。
主人公がチートではないのも良い。手癖に優れた雑学王か。
途中サイコパス呼ばわりされるが、サイコパスではない。過去の経験によって冷めてしまった、ということだろうと思う。
主人公に感情移入させる気はないのだろう。難しいキャラクター設定にしたな、という印象。

シーンと挿絵が合っていない問題。ラノベにおいて挿絵は重要だ。ちょっとしたミスなら仕方がないが、これは明らかに伝達ができていない。
編集者の怠慢だ。作品に対する愛情も真摯さも感じられない。WEBで人気?の作品を適当に拾って本にしてやった感がバレバレである。作品・作家を使い捨てにする出版社筆頭のKADOKAWAらしい。
帯のキャッチフレーズも内容と合っていない。唯子がキーパーソンなので。嘘をついてでもBLらしいノリを演出し愛好者を釣ろうという魂胆か。KADOKAWAらしい。

本編ラストの性行為描写は蛇足。初夜を描くならまだしも。唯子との別れの余韻を消さずに終わらせるべきだった。
本編後の「宝箱」で同じような性行為のシーンが書かれるなら、尚更本編には無い方が良かった。退屈だ。
BLは普段読まないので、私の知らないセオリーなどがあるのかもしれないが。BLというものを抜きにした「物語作品」として見ると、あまりにも余計に感じてならない。

BLでなくても成立する物語だが、それは今どきの価値観だと思うので構わないだろう。

また、異世界転移モノでありながら、世にあふれ返る異世界転生・転移モノに対する若干のアンチテーゼを感じた。

総評としては、高く見積もって65点。タイトル回収による加点がかなり大きい。
駄作ではないが、決して傑作ではない。BLジャンルの作品はどうだか知らないが、より書籍向けのWEB小説があることを再認識させられる結果となった。



【組版メモ】
サイズ:B6
厚さ:18.5mm(本文のみ)
ページ数:332
小口:12mm
天:13mm
地:15mm(下から9.5mmにフッター)
字数:45字✕18行
行送り:5.5mm
本文フォント:筑紫明朝

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2025年01月18日

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