あらすじ
ホラー作家の道尾は、子供が次々消える“神隠し”の村で、霊のものとしか思えぬ声を聞く。逃げ帰り向かったのは「霊現象探求所」。話を聞いた所長の真備庄介は、「背の眼」と書かれたファイルを差し出す。そこには、人の眼が写り込んだ4枚の心霊写真と、その送り主からの手紙が。写真の全てが村の近辺で撮影されており、しかも被写体全員が撮影後に自殺していた……。この村は一体!?道尾秀介デビュー作。
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Posted by ブクログ
真備シリーズ第一弾。大好きな道尾先生の作品。
心霊現象や霊に纏わる話が続くので、読みながらずっと背後が気になりつつもどうしてこうも先が気になって気になって仕方ないんだろう。夜に読み始めたことを後悔したけど、でも読む手が止まらない。上下巻ともほぼ一気読みだった。
真備と道尾、そして助手。それぞれのキャラクターが大好きで、特に美男美女だと言う点がわたし的にポイントが高い。主要人物の容姿を好きに想像するけど、美しいと読んでて惹き込まれるし、この登場人物たちでもっともっと作品が読みたいと思わされる。
話の内容では、序盤から「旅館の主人が怪しいな、、、」と想像し、結末としてはそれで合っていたのだが、主人が殺人に至るまでの過去の話が重くて重くて...。(読んでいて苦しくなる場面も多々)想像を超える展開が待ち受けていた。
道尾先生の作品は、描写が鮮明で少しグロいと感じることもあるが、読んでいて気分が落ち込むほどではないし、そういった場面もありつつも、最後は少し神秘的なイメージで終わるため緩急があり、ラストがより引き立って感じた。
真備シリーズ、また次も読みたい。