あらすじ
各地に公営カジノが蔓延した近未来の日本。ギャンブルに親を殺された公務員・タラちゃんは人生をまるごと賭けた大博打を目論み、給付金5千万円をある男に振り込んだ。彼は対人戦無敗の伝説のギャンブラーだった…! VS搾取者!! 脳汁ブッパ痛快懲悪博劇、開幕!!
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無料で1巻のみ読んだ感想
「嘘喰い」や「ジャンケットバンク」などにはまったので、その流れで本作も読んでみた。結論から言うと、好きにはなれなかった。
まず主人公(男)が、一時期世間をにぎわせた実在の某犯罪者(間違って支払われた市の給付金を、自分は受け取る資格がないと知りながらも市に返還せず、全部ギャンブルにつぎ込んで溶かした人)をモチーフにしていて、それが不快。実際に世間に多大な迷惑をかけた品性も知性もない人間(をモチーフにしたキャラ)が、本作ではギャンブルの天才として描かれている。実在の犯罪者を持ち上げて英雄視しているかのようで不愉快だし、読者からすればどうあっても主人公に好感を持てない。
あと、まだ序盤だからかもしれないが、敵キャラが小物で、平然とルール違反をする。賭けに敗けてもすっとぼけて対価を支払おうとしなかったり、睡眠薬を飲ませて昏倒させようとしたり。
他作品の「ジャンケットバンク」などでは、敵はどんなにイヤミな人間でも、必ずルールには従っていた。与えられたルールの中で、ルールの穴を突いて相手を罠にはめたり、相手にミスリードさせて勝負していた。
こういう漫画では、取り決められたルールに違反するというのは絶対してはいけないと思う。
加えて、運任せ過ぎるご都合主義な描写もちょっとある。ヒロインが土壇場で、スロットに大当たりして逆転勝利したりする。スロットに細工したとかそういうのではなく、本当に運頼みで大当たりして、「私って今すごいついてる!」みたいな展開。
こういう漫画では、勝利の理由がただのラッキーというのは絶対してはいけないと思う。
注目の漫画として方々で推されているみたいだが、私にはちょっと微妙だった。