あらすじ
大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見されたのだ。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に参加したこともある経済政策通だが、警視庁志村署の佐久間に対し「公務員を信用していない」と言い、取調べは進まなかった。一方、財布の持ち主を捜していた志村署の中田は、フリーライターの菊池に行き着く。菊池は交通事故を探っていたが、その事故には財務省のある人物が絡んでいた。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
経済のこと、国のこと、政治のこと、官僚のこと、社会全般、一国民である私たちに教えてくださってありがとうございました。
ミステリー小説としても(イマイチ底は浅かったかな)楽しめましたけれど、一国民、首木の民の一人としては大変得ることが多い一冊でした。辛い人生をそれぞれ歩んでいるということ多方面にわたり気づかされました。
Posted by ブクログ
財務省のからくり、国債のこと、わかりやすくて、良かった。
警察の4人のキャラクターもそれぞれたっていて面白い。
人は死んでるんだけど、いつもの誉田作品のような残酷描写がなくて安心して読める。
オススめ。
Posted by ブクログ
面白かった。
政治的なメッセージ性が高かったが、語り口が面白い。
「○○さんって、あんまり汗かかないんですね」
「え?そんな事無いですよ」
そう思ったから言ったんだが、まぁいい
って下りが1番面白かった。何この文、どうやったら、このテーマの本に差し込めるんだよ。
内容は財務心理教を元にしたほっこりポリスメンモト物語だった。財務心理教はあんまり無いようを理解、咀嚼できなかったが、この本ではわかりやす説明してた。
経済の事は私にはわからないが、ここ35年の不景気に原因があるのなら、財務省もその一つなのかも知れない。
親父が昔から「財布の紐を握ってるやつが1番強い」って言ってたのは正しいんだなとも思った。