あらすじ
アサは文字書きの仕事にあこがれ大奥へやってきた優秀な新人女中。一方、同期のカメは仕事が不得意で先輩にいじめられてばかり。アサは彼女のお世話に追われるが、それでもカメといるときはからっぽな自分の中に何か豊かなものを感じることができるのだった。大奥では集団に染まるために、大切にしてきたものを捨てろという。自分の想いを殺すこと、それでも捨ててはいけないもの……。少女たちは悩み、そして――事件は起こる。様々な過去を背負い大奥にやってきた女中たち。大奥を舞台に繰り広げられる、彼女たちの情念がモノノ怪を生みだす――。そこに現れるのは、謎めいた薬売り。形、真、理が揃ったとき、薬売りの退魔の剣がモノノ怪を斬る!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
そうそう、こんな『モノノ怪』が薬売りさんが読みたかったんだと思いながら、最初から最後まで楽しく読ませていただきました。
薬売りさんのイケメンさと胡散臭さが両立していてよかった。
性格は最初の方の『化け猫』の頃の彼の雰囲気がしたかなあ。
より人を揶揄って遊んでいる感じの。
大奥で起きたある事件のことを、新入りの女中、大奥の関係者たち、そして「表」から来た若侍たちの視点から追っていく。
薬売りさんの視点での描写はほぼないので、第三者から見た彼は大抵怪しい人かイケメンに書かれてる……いや、ほぼ怪しい人描写かな。
天秤も退魔の剣もハイパーさん(作中は別名)も登場と定番ネタはちゃんと描かれていて満足。
また少しずつ謎が明かされていくミステリ仕立てもよかったし(この表現は定番といえば定番か)過去と現代のキャラたちの思わぬ共通点が絡み合うのもよかった。
脳内で声優さんの声を再現しつつ読むのも楽しい楽しい。
これが映像化されるとどうなるのか、今から楽しみ。
唯一の不満点は、伏線を少しだけ残した点。
ツダケンさんキャラは何だったのだ……次回作への布石、か?
Posted by ブクログ
大奥の女中として勤めることになった新入りのアサ、同じ日に同じように大奥入りしたカメ、2人は行動を共にすることに。そして怪しい薬売りが大奥の謎の気配を察して動く。
モノノ怪という作品は知っていたが、小説を読んだことも、アニメを見たことも、映画も観たことがなかった。
怪しい薬売りが主人公ということしか知らない私が劇場版の小説を楽しめるかというのがポイントだった。
結論から言うと、可もなく不可もなく普通だった。
なんの情報も持っていなかったので仕方がないのだが、薬売りがメインで話が進むのではなく新入りのアサ、それに付随する形でカメが物語のメインだったのが残念だった。
私は薬売りに興味があったので、中盤までは所々でしか出てこないのががっかり。
それにアサが優秀過ぎて、共感がなにもできない。かと言って、カメに共感できるかと言われたらそれも違う。
そもそもあんなに人がむごたらしく死んでいるのに、大奥勤めが長いのならまだしも新入りがけっこうケロっとしてるのも驚きだった。時代的に人が死ぬのが当たり前なのかもしれないが、少し腑に落ちなかった。
薬売りは最終的には活躍したのだが、お局さま全滅ルートなのも腑に落ちなかったし、消化不良だった。