あらすじ
小説家が見つめる100年後の文学界!
100 年経っても
ひとが物語を求める熱量は変わらなかったが、
物語の作り方には大きな変化があった。
それは生成AIを必ず利用するということ。
自らの手で小説を執筆することにこだわる小説家・菅井に
試練の時がおとずれる――――……
感情タグBEST3
初サイン会で過激な読者が!
ニールセンと二人三脚で手書き小説を完成させるも、肝心の売上と評価は賛否両論。
いまいちな結果に苦しむ主人公とニールセン女史。
新刊サイン会での焚書騒動(個人的な逆恨み)を経て、生成AI時代のパワーに徐々に圧倒されていく主人公を描く。
巻末にキャラクター解説や四コマ漫画も付属。
というか二巻は、古書店の中年髭主人のキャラが濃すぎて印象強いなー(笑)モデルはやっぱサルバドール・ダリ?
Posted by ブクログ
生成AIとの協働は、人類の繁栄には避けて通れない必須事項だ。
カーツワイル氏が唱えるシンギュラリティに生成AIが到達するまで20年を残していない状況になったが、本作品では、人類に浸透している生成AIが描かれている。
本書において、約100年前からコールドスリープ実験を経て覚醒した主人公である小説家・菅井櫓は、生成AIを用いて小説を執筆することを決意する。
しかし、その小説において、菅井が100年前に交際を始めた更科結依が熊に襲われるシーンに遭遇してしまう。
結依が生成AIを使用して小説を執筆することを拒んでいるものと確信した菅井は、ピュアライターとして、生成AIを使わずに執筆活動に取り組むことを誓う。
なお、この時代の生成AIは、現行のものよりも精緻な脳科学等の技術を採用しているようである。
つまり、小説としての文章を生成するタブレットと連動するヘッドセットを装着することによって、小説を執筆することが可能になる。
100年後の世界では、新しい作品は、生成AIの評価スコアが9を超えることが求められている。
菅井を慕うニールセン叶エは菅井と新作を出版することを意気込むが、新作は、期待に反する評価であった。
失意の菅井の元に届いた郵便物は、結依からのものであった。
次巻からの急展開等を期待しつつ、菅井の奮起を祈りたい。
随所に出版に関する業界常識等を説明する本書を通じて、新しい世界を垣間見ることができた気がする。
未知の世界に足を踏み入れるには、相当のエネルギーを要するだろう。
しかし、思わぬ収穫等もそこには用意されていることを期待したい。