あらすじ
メジャーデビュー目前にして相方のカイを事故で亡くしたキョウスケは、音楽から距離を置き無気力に生きていた。しかし事故から3年。突然カイがキョウスケの前に現れる。
「生きていても、何もやらずに止まったままだったら、死んでるのと一緒じゃん」
生前と変わらない歯に衣着せぬ物言い。そして思わずつられて笑顔になってしまう強引さ。キョウスケはカイに説得され再び音楽の世界と向き合い、共に音を重ねる喜びを感じる。でも、カイとの幸せな時間は永遠ではなくて――。
2人の音が交わるとき世界は色を取り戻す――。
*電子特典として、ドラマCD参加キャスト&イラストレーターからのコメントを掲載!
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Posted by ブクログ
キスマイの宮田くんの初作品ということで迷わず購入。
登場人物のキョウスケとカイ、ユイ、サムライアー、ジンさんの誰もが魅力的で良かった。
結構サクサクと読み進めれる文体。
宮田くんのあとがきも結構面白くて良かった(笑)
サムライアーのロンドンでの話はぜひ読みたい!
続編刊行されるといいなぁ^^
Posted by ブクログ
アニメ大好き宮田くんの初執筆ということで、発売されるのを楽しみにしていた作品。
アイドルとして芸能活動をされている経験が、ストーリーに深みを出していて登場人物たちの心情をとても分かりやすく描けていると感じた。
特に、メジャーデビューを果たしたサムライアーが、自分たちがやりたい音楽とは真反対の音楽で人気を得ている事に苦悩している所は、アイドルとして活動している作者だからこそ3人の気持ちをよりリアルに書き出せたのかなと思う。
実際に、アイドルとして大人気だったグループが方向性の違いで解散し、それぞれのやりたい音楽で活動してる人たちもいるし、そういうのを間近で見てきて思う事があったのかなぁ…なんて。
最初はカイとわちゃわちゃしながらやり残したことをやっていってたのに、まさかその代償として記憶が失くなってしまうとは思わず衝撃を受けた。
父親・ジンとのやりとり、記憶がなくなってしまうところは悲しくて泣きそうになった。
初執筆との事ですが、なかなか読み応えのある作品だった。
宮田くんのあとがきもなかなか面白かったので、ぜひ目を通してほしい。
あと、どうでもいいけど、カイは某海賊漫画の主人公ポイなと思った。(破天荒さが。笑)
Posted by ブクログ
やり残したことをするために幽霊となって相方のところに現れたカイ.叶えるたびに記憶を失くしていく場面はつらいが悲しみを希望に変えて未来に向かう道筋を作るカイの姿がまぶしい.