【感想・ネタバレ】犬はどこだのレビュー

あらすじ

何か自営業を始めようと決めたとき、最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。そこで探偵事務所を開いた。この事務所〈紺屋S&R〉が想定している業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。……それなのに、開業するや否や舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかもこのふたつは、調査の過程でなぜか微妙にクロスして――いったいこの事件の全体像とは? 犬捜し専門(希望)、25歳の私立探偵、最初の事件。青春ミステリの旗手が新境地に挑んで喝采を浴びた私立探偵小説!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
ある人物の人物像が段々と浮かび上がり、最終的にイメージがひっくり返ってしまった。確かにそう言ってたわ。怖え。
そして犬で締める。

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2025年04月29日

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ネタバレ

とてもおもしろかった!捜索対象だった佐久良桐子が殺人犯になるなんて想定外。殺人に間に合わなかった探偵、でも依頼は完遂しているなんておもしろい。古文書とどう関連してくるのかと思って、ハンペーの調査の中で佐久良桐子の名前や気配が出てくるたびにわくわくした。

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2025年11月27日

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ネタバレ

燻っていた探偵事務所に舞い込んだ人探しと古文書解読の依頼が少しずつ交差して不穏な事件を構成していく、正統派フィールドワーク型ミステリ。
主人公の仲間たちがみんな少し謎めいていて浮き世離れした感もあるが、物語展開はテンポよく面白い。ハンペー、君は一体何者なのだ。話の中で個人webサイトのオーナーがサイト内掲示板で訪問者とレスバして炎上するくだりがある。これは2000年代インターネット黎明期を経験した人にだけわかる懐かしさではないだろうか。

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

探偵ものの王道のような骨組みで、都合よく感じる部分は多々あったが、面白さが勝るのでOK。

2つの依頼が所々で繋がっていて、そういうことね、とニヤリと出来る場面があって面白かった。

失踪した桐子については直接会話するのが最後の方の少しだけで、後は周りの人からの情報だけで人物像が作られていくのも良かった。(東野圭吾さんの白夜行みたいな感じ?)

本書では回収されなかった設定などもあり、続編が予想されているらしいので私も期待したい。

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女性を探す依頼と、古文書を確認する依頼を並行して調査する構成。
初めは淡々と仕事をしている描写が続くものの、進むにつれてその2つの事件が重なっていき段々と不穏な空気が出てくる。
最後の方で、主人公が急いで谷中城を探すくだりにはやられた。間壁が女性を殺害してしまうから焦っているのかと思いきや。
文庫版の帯にて「振り返らず。来た道から逸れないように。」の一文が引用されているが、いい一文だと思う。

それと主人公の紺屋さんのキャラがよい。
殺人を防ぐため危険を犯して山に入るところや、殺人を見逃すなどの完全な正義でないところが人間らしさが出ているなと感じた。

GENさんは何者なのだろうか?それと主人公のHNの由来とか。今後色々膨らませてほしいなと思う。

続編はまだかなあ……。

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2025年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中から不穏な空気になってきてドキドキしたけど、でも絶対間に合う流れだったし救われるエンドだと思うじゃん!?思わず、えっ!って声を上げながら前のページに戻って読み直してしまった。
後味悪いわけじゃないけど、不穏な空気を残したまま終わって、うわ〜ってなった。でもずっと面白かった。これシリーズ化してるんだったかな。何か出てるなら読みたいな。

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2024年11月29日

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ネタバレ

ジャケ買いし積読となっていたが先輩が同じ作者の本を読んでいたので読む気になれた。
先輩曰く米澤穂信は死人が出ないらしいが…笑

おもしろい話だった。
犬探しを謳ったはずなのに旧友のおかげで開業して直ぐ人探しと古文書調査をする事になった主人公紺屋、と高校時代の後輩半田。

紺屋の東京での生活で患った病気の話とか、直接物語に関係無い設定が細かくて、別に愛着が湧くとかではないのだけどそういうあんまり関係無い部分が自分は好きなんだなと思った。
ゲームで例えると RPG とかにあるメインクエストよりもサブクエストめっちゃやるみたいな。

佐久良桐子、すごい女だ。そう思わせる話も凄いけど、でももし自分がその立場だったらその存在を消すまで安心出来ないだろうから、ここまで計画を立てはせずとも同じ結論の答えを出したと思う。犯されたみたいな事書いてあったし、その通りなら婚約者も居た身の上そんな事されたらもう絶対そうするな。
世間からの同情とかを全部捨てて、相手をどうやったら誰にも知られずに消せるかを考えられる冷静さとそれを実行に移す行動力、執念、すごい女だ。全部独りだしね。

終わり方凄い好きだな。変に盛り上げてないんだけど静かな圧を感じた。こういう結末の方が俺は現実味があって好きだ。

この物語が終わった後、紺屋S&R が次はどんな依頼を請け負うのかめちゃくちゃ気になる。楽しみでしかない。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一見全く関係ない2つの依頼が、思わぬところで交わり、最後に全ての答えに繋がり、伏線が回収されて行く展開はとても面白かったです。
最初と最後で全く違う意味だが、「犬はどこだ」なのが洒落が効いていると思いました。

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2024年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歴史を中心に現代の20代が動いていくところが個人的に新鮮でした。過去の人々の考え方に影響を受ける様子に共感できる部分も。
最後は突然終わったような印象でした。こんなに用意周到で行動力のある人に「リスク」だと思われるのは結構こわいけれど、主人公はどうなってしまうのか...。

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2023年06月24日

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