【感想・ネタバレ】そしてヒロインはいなくなった : 4 【電子コミック限定特典付き】のレビュー

あらすじ

くも膜下出血で倒れるも一命をとりとめ、「死ぬまでにやりたいことリスト」を作るトラさん。
ずっと想い続けてきたはゆるから「一緒に東京を離れて暮らそう」と言われた妙子。
ふたりのヒロインたちの行方は――。

もっと、ずっと一緒にあそびたかった。
年の差50歳のシスターフッド・ストーリー、最終巻。
【単行本限定 描き下ろし漫画収録】

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好きなひとからつけられた傷を癒してくれるのは、同じ悲劇のヒロインだった。

「アタシったら、世界一不幸な悲劇のヒロインなんだから」
夏の暑さにうなされていた妙子は、ただ隣に座っていたマダムのその一言に
「男に逃げられたのが世界一不幸なんだったら、あたしも世界一不幸な悲劇のヒロインなんですけど!?」
と、勢いよく啖呵を切る。
違う年代を生きてきた2人の女性には、この出会いが人生をほどいていくきっかけになる。

誰かを強烈に愛おしいと思うとき、強烈に愛おしいと思っている方だけが傷つくことになる。強烈に愛おしい人は、己の寂しさをいたずらに広げる。
その広がった寂しさを慰めてくれる人は、“友達”というよりも“同志”という言葉が近いかもしれない。
たまには寄り添いあって、たまには背中を蹴っ飛ばしあって、勇気づけあえるような関係を、
確かにそこにある光として描いている作品だ。

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