【感想・ネタバレ】そしてヒロインはいなくなった : 2 【電子コミック限定特典付き】のレビュー

あらすじ

いつも一緒にいた〈トラさん〉が消えた。
本心ではさみしく思っている〈妙子〉の元に、
佐伯くんの本命彼女だと名乗る〈みちる〉が現れる。

いいように扱われていること、他の女性に言い寄っていること
全てを知りながらも愛する男を想い続けるみちる。
妙子は自分と重ねてしまい、どうしても放っておけない…。

そしてトラさんが突然姿を消した、切なすぎる理由とは――。

誰にも言えない恋心をそっと抱きしめあう、
年の差50歳のシスターフッド・ストーリー。
【単行本限定 描き下ろし漫画収録】

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好きなひとからつけられた傷を癒してくれるのは、同じ悲劇のヒロインだった。

「アタシったら、世界一不幸な悲劇のヒロインなんだから」
夏の暑さにうなされていた妙子は、ただ隣に座っていたマダムのその一言に
「男に逃げられたのが世界一不幸なんだったら、あたしも世界一不幸な悲劇のヒロインなんですけど!?」
と、勢いよく啖呵を切る。
違う年代を生きてきた2人の女性には、この出会いが人生をほどいていくきっかけになる。

誰かを強烈に愛おしいと思うとき、強烈に愛おしいと思っている方だけが傷つくことになる。強烈に愛おしい人は、己の寂しさをいたずらに広げる。
その広がった寂しさを慰めてくれる人は、“友達”というよりも“同志”という言葉が近いかもしれない。
たまには寄り添いあって、たまには背中を蹴っ飛ばしあって、勇気づけあえるような関係を、
確かにそこにある光として描いている作品だ。

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