【感想・ネタバレ】うんこ虫を追えのレビュー

あらすじ

美しい姿をしたオオセンチコガネという虫がいます。この虫の大好物は、うんこ。成虫は動物のうんこを食べ、うんこの塊を地中に作って幼虫を育てることが知られています。しかし、土の中での幼虫の生態は謎につつまれてきました。絵本作家の舘野鴻さんが、知恵と根性と体力で、うんこ虫のくらしの解明に挑みます。失敗を繰りかえし、取材にかかった月日は4年。現代のファーブル昆虫記のような、オオセンチコガネの一大観察記です。

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Posted by ブクログ

すごい。オオセンチコガネを4年間も観察したり飼育したりした記録の絵本なのだけど、そこまでするの!?ということまでやっている。絵が細かくてきれいで生き生きとしていてそれもいい〜すごいです。他の作品も読んでみたい。

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2024年09月07日

Posted by ブクログ

オオセンチコガネは美しい光沢の羽をもった甲虫で、うんこを食べるうんこ虫だ。しかし、その生態は知られていない。作者は、絵本を作るためにうんこ虫を飼ってみるが、うまくいかない。そこから、作者のうんこ虫をめぐるうんこにまみれた闘いが始まる。どのように巣をつくるのか、幼虫はどうやって羽化するのか、どちらもうんこ虫であるオオセンチコガネとセンチコガネの生活はどう違うのか。探ればさぐるほど謎が深まり、読んでいる側もワクワクしてくる。正確で美しい絵で描かれているのも魅力だ。虫の不思議を追いかけた傑作である。

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2024年08月28日

Posted by ブクログ

舘野さんは昆虫を中心とした数々の素晴らしい絵本を出されており、もう今更新しいことをしなくても十分な地位を得られていると思うのだが、本気の生物系絵本作家は、飽くなき探究を行うものだということがよくわかった。
もう、初っ端から「これは素晴らしい本に間違いない!」という確信を持った。
子ども向けに、この生き物はこうですよ、みたいな本は多数あり、どれを見てもそんなに悪いものではないのだが、これを読んで、わかった。本当に素晴らしい本からは、著者のほとんどクレイジーとも言えるほどの熱意と探究心が伝わってくるのだ。
これはこうですよ、なんて断言しない。自分で問いをたて、悪戦苦闘して、もしかしてこうなんじゃないかという答えにたどりつけそうになる。しかし、覆される。これこそ研究者の姿勢。この本では、それが学べる。
上っ面だけの知識を披露するのではない。自ら泥とうんこにまみれてたどりつくのだ、生き物の(人間から見れば)尊いとしか言えない生き方に。
著者の師、熊田千佳慕や埴沙萌、甲斐信枝のような子どもの科学絵本に心血を注いだ先人たちの後に続く人がいたのだと熱い感動を覚えた。
小学生くらいで昆虫が好きな子どもには、是非とも出会って欲しい一冊。

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2024年07月14日

Posted by ブクログ

ドキュメンタリー映画『うんこと死体の復権』を観て舘野さんを知りました。う◯こ(あ、今さら伏せ字にする必要はないか)とゲロネタが出てくる映画は苦手なんですが、なんとなくこれは劇場に足を運んでしまい、最後列に座ってう◯こは直視しないようにして鑑賞。

う◯こを好物とする虫、オオセンチコガネはその生態が謎であることに興味を惹かれた舘野さん、オオセンチコガネを飼って詳細を記す。

虫の絵で知られる人ですが、人間を描いてもすごく良い。腰に手を当てて首をひねるオッサンの後ろ姿には笑った。

牛糞使用でよかったと思ったら、やっぱり俺糞かよ。しかも結局う◯こに限らんてか。(^^;

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2024年11月07日

Posted by ブクログ

うんこ虫に対するパッションが、これでもかというほどほとばしりすぎている本。
著者自身のうんこまでも惜しげもなく差し出す研究者魂には脱帽。

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2025年01月16日

Posted by ブクログ

舘野さんが実際にうんこ虫を育てた奮闘記。こどもが興味を持ちそうと思ったが結構難しそうな内容。一人で読めるようになったらって感じかな。

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2024年09月12日

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