あらすじ
幼い日、初恋の人と生き別れた事故を受け「結婚しない」ことを決めた令嬢・セシア。
育ててくれた祖父が不審な形で亡くなり、強欲な叔父が怪しいと疑うも証拠はない。
祖父の遺言によるとセシアが遺産を相続する条件は「一か月以内の結婚」。
そんなセシアの前にルイと名乗る軍人が現れる。
初恋の人の面影がある彼は、ある目的からセシアに偽装結婚を提案するが――。
かりそめの結婚で二人は再び出会う。偽装夫婦ロマンス。
電子書籍限定 特別短編「この手をつないで」を収録。
本編の後、久しぶりに顔を合わせた二人は――?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
web版既読作品♡
大改稿でギュッと圧縮されてましたがこの書籍化分こそが原型に近いとあとがきで知って驚いてます。ねぎしきょうこ先生による素敵な表紙と挿絵も加わってとても素敵な作品になってたと思います!!
ちょっと尖ってツンケンしてる感じのルイ(クロード)がイメージピッタリだし、セシアは匂い立つような大人の女性の色気があって自立心の強い内面とギャップがあるのが良きです⟡.*
遺産相続問題に王位継承争いの陰謀が絡んだ壮大なお話で1冊分でとても内容の濃い映画を見終わったような満足感でした。
軍の任務とセシアへの気持ちで葛藤しながらもセシアに振り回されるルイを見るのが好きです( ´艸`)きっとこれからも振り回され続けるんだろうなとニヤニヤ笑
カエルネタも削られることなくちゃんと残ってて笑いながら読みました((( *艸))クスクス
脅される王太子の挿絵見てみたかったですw
あと、メイトSSなんですけど、え、アラン様そんなに本気だったんですね?!?!ってなりました(*º ロ º *)!!
でもちょっといい気味です笑
紙書籍
王道ですが、面白かったです!
初恋の人の面影のあるヒーローに、徐々に惹かれていくヒロイン。
そして、距離を置くべきだと自分に言い聞かせつつも、初恋のヒロインを放って置けないヒーロー。
あるあるですが、丁寧に描かれていて、切なくて良かったです。
緊迫のラストでタイトル回収というのも、上手いな、と思いました。
イラストも綺麗。
が、そのラストへ行く前が残念。
緊迫の怒涛の展開を期待していましたが、ちょっとルイの詰めが甘過ぎやしませんか?
おいおい、その対応はないだろう?てか、しないよね?と思ったり。
いくら部下を配置済み、とは言え。
また、あのヒーロー足止めシーン。
スピード感が感じられない...
描写は詳しくても長くてもいいんです、でも、それが瞬間に感じられないと。
ヒロイン、あの間に落ちてますがな、と興醒めてしまいました。
それ以外は面白かったです!
でも、好きな作家さんに加わりました。
次回作も楽しみにしています!
Posted by ブクログ
ハーレクインを思わせる雰囲気の話だなと思ったら、海外のロマンス小説が大好きな作者さまが意識して書かれていたようで納得。
幼い頃両片思いだった二人が、とある理由で離れ離れになり、これまたとある理由で再会したときには偽装結婚する羽目になるという、恋愛面からすると大変ややこしい展開の物語。
そこに軍絡みの密命やら、殺人事件も絡むという濃い内容。
恋愛以外にも読み応え抜群。
セシアが自立心の高い、そして気の強い性格なので、ルイのことを初恋相手と認識できないまま最初は喧嘩だらけ。
一方のルイことクロードは、前述の「とある理由」も相俟って初恋を引きずっている状態。
執着は圧倒的に彼の方が強かった。
寝込み襲ったのも彼だったし。
いやまああれは飲み潰れた彼女が悪かったが。
結局大人になっても両片思い状態になりつつも、使命もあるし、立場も以前よりややこしくなってるし(何しろ彼は命令とはいえ黒い仕事しているし)どう着地するのかとワクワクとソワソワとドキドキをごちゃ混ぜにしながら一気読み。
過去の因縁と現在とがリンクしてタイトルの『この手を離さない』を回収にかかる展開、最高でした。
そして、最後の最後はセシアがゴリ押す展開が……最後まで逞しい彼女でした。