あらすじ
霞山大学の法学部から、同大学のロースクールへと無事に進学した古城行成。古城が運営する「無料法律相談所」(通称「無法律」)は、自称助手の経済学部四年、戸賀夏倫と、法学部四年、矢野綾芽を交わえ、持ち込まれた法律が関わる事件を解決する自主ゼミである。
密室状況にある模擬法廷の証言台の前で、恐竜の着ぐるみが倒れていた監禁事件、2通の遺言書を作成した医者の不審死とダイイングメッセージの謎、官庁訪問の会場で相談された雪山での相談事件などの経験を通じて、古城たちは少しずつ、法の真理と人間への洞察を深めていく。
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Posted by ブクログ
前作をほぼ覚えていないが、なんとなく戸賀が抜群の推理力を持っていて、古城は法律には詳しいものの推理力はいまいちだったことは覚えている。
今回もこのコンビが活躍。最後、おお?古城、いつの間にか成長して…と思っていたら、戸賀が推理していたことが分かってほっとした。やはり、古城にはインテリだけどお門違いの推理をするポジションでいてもらった方が私は好きだ。笑
さて、どの事件も面白かったのだけど、死体遺棄事件と2枚の遺言状事件が特に印象深い。
死体遺棄事件は、法律(相続と失踪の関係)を知っていなければ辿り着けない答えだし、遺言状は謎のダイイングメッセージを読み解く力が求められる。後者は事件の裏にある思いを知り、少し悲しくなった。せめて亡くなってしまった人の思いを生きている人がしっかり受け継いでいかなくては。
古城と戸賀は勿論、古城の母だったり就活を頑張っている矢野だったりと好きなキャラクターが多い。シリーズがまた出たら是非、読みたい。
Posted by ブクログ
ロースクールに通う古城が運営する「無料法律相談所」に持ち込まれる数々の相談。
お気に入りは「密室法典」
出版社の三次選考の課題が、就活用のSNSのアカウントを作り、1ヶ月後のフォロワー数で通過者を決めるという物。
そこで、大学内で起きた事件の真相をツイートする為に動き出す…
調べていくうちに、美容整形の闇が浮き彫りになり、美容整形=女性と言う思い込みが驚きでした。
Posted by ブクログ
今回は古城の両親が出てきたり、綾芽目線の話があったり色々な面から楽しむことができた。
最後の"かりん"は違和感をもちつつも読み進めていったら、そういうことかぁ〜と納得。
次は戸賀夏倫についてフォーカスが当てられそう。
Posted by ブクログ
【収録作品】プロローグ/密室法典/今際言伝/閉鎖官庁/毒入生誕祭/エピローグ
無法律シリーズ第2作。
古城の父母が登場。しごく真っ当な人たちで、古城の葛藤がモラトリアム大学生の贅沢な悩みにみえる。
密室で倒れていた着ぐるみの事件、矛盾する2通の遺言書とダイイングメッセージのようなメモ、雪山での遭難事件、そしてコンセプトカフェで起きた中毒事件。
エピローグからすると、このシリーズはまだ続くらしい。それとも別シリーズにわかれるのかな?