あらすじ
法の上では存在しないものである「呪詛」や「呪術」は、それがどれほど悪辣なものであっても決して罪に問われることはない。だがもしも呪法や憑物、生霊といった加害者が存在する超常現象に、本当に人を害する力があったとしたら、善良なる被害者は泣き寝入りするしかないのか? そんな理不尽に対抗するため非公式に設立されたのが『警視庁呪祖対策班』--通称「呪詛対」。怪しい響きの通り、警察署でも知る人ぞしる組織だ。家屋の敷地に勝手に(呪いの)土器を埋めた者がいれば、家宅不法侵入並びに器物損壊罪。閉じ込めた蛇に共食いさせ蠱毒を仕掛ける者がいれば、動物愛護管理法違反。怪異を憎むがゆえ、霊的なものを受けつけず、怪異嫌いの堅物刑事の大場と、宮内庁より出向中の元陰陽師刑事の芦屋(と式神の白猫の小春)のバディが、「呪法の悪用」を見抜き、事件として立件!
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Posted by ブクログ
面白かったー。3篇の話が入ってて相手は呪詛を使うけどこちらは呪詛は使わず正攻法?で解決していく(笑)2話目は検察官登場。最後はホントに呪詛に対して正当に法に乗っ取り対処しようとして検察官頑張るなぁ(笑)って思った。
3話目は犬神の話のため犬が可哀想だった。
Posted by ブクログ
超常現象を法を使って解決していくのが面白かった。
ただ、ホラーというジャンルではないと思うので
ホラーだと思って読むとちょっと違うとなると思う。
バディもののお仕事小説とかのほうが近いと思った。
検事の花子には少しイライラしたが、
オカルトを信じないというキャラなら仕方ないかな……
警部補芦屋の過去の話や、彼の愛猫の小春についても
気になるところではある。
続きが出たらその辺を掘り下げてほしい。
ストーリーもわかりやすくて、
人間の醜さ、傲慢さが描かれていて面白かった。
Posted by ブクログ
呪いや下法を用いた犯罪を、現行法に当てはめていかにして逮捕するか。そんな小説です。3つのお話が書かれています。それぞれの犯人たちがだいぶ身勝手なので、結構読んでいてイラっとします。主人公たちは警察官なので、呪詛返しみたいなことはせず、あくまでも罪状を見出して逮捕します。正しいんだけど、お話としての爽快感みたいなものは、ちょっとないかな。