あらすじ
第二王子ジェイドに婚約破棄を突きつけられた侯爵令嬢エリアナ。
ジェイドは聖女デイジーと結ばれ、エリアナは身に覚えのない悪役令嬢の罪で裁かれ……目を覚ますと三年前に巻き戻っていた。
でも、一度目とどこか違う。何かを忘れている気がする。
エリアナは巻き戻ったことを知る第一王子テオドールと共に、最悪な未来を回避するため動き出す。
今度こそ好きにはさせない。奪われたものを取り戻すのよ。
私の――命に代えても。
【電子特典付き】
王宮に出入りする騎士たちまでもが噂する、殿下の変化とは……?
書き下ろしショートストーリー『二人の間の変わったこと』を収録!
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そう来ましたか、面白い!
聖女と悪役令嬢との小説、それをなぞらえるような第2王子と婚約者と聖女と言われる下位貴族の令嬢。そして婚約破棄からの巻き戻りと、よくあるシチュエーションかと思いきや…。
巻き戻り前の記憶をなぜか持っている第1王子や封印された大魔女とか、良い意味で予想外でした。面白かったです
わぁ〜、ヤンデレもいいところですね。
1度目の時、処刑されてたら、どうしたんでしょう?巻き戻しできないんですよ?2度目も呑まれてたし、上手くいくと思ったんだろうか?
Posted by ブクログ
婚約破棄から処刑コースになる前に三年前へと逆行。
所謂やり直しものなのだが、裏をかく展開が多かったように思う。
裏をかくというか、二段構えというか。
婚約者周辺は2周目の人生でも途中から性格が豹変するので、光魔法を使える彼女によるものかと思いきや……いやはや、最終盤の展開にはびっくりした。
結局のところの黒幕はおまえだったんかい!という。
それでいて、本当に欲しかった愛を失ってるんじゃ、本末転倒だよ。
事件を解決するようなミステリものではないが、徐々に明らかになっていく謎、裏をかく展開、二段構えな構成などはミステリを読んでいるような感覚に陥った。
そして全体的に漂う陰鬱な雰囲気というか閉塞感は、安易な恋愛ものではなかったように思う。
爽快ですかっとできる逆転ものではない、いい意味で重い作品だった。