あらすじ
日本を代表するコリアンタウンである新大久保。一方ここ十数年で、ベトナム人、ネパール人をはじめ、東南アジア、インド、中東、中国などさまざまな国の人が学び、働き、暮らすようになっている。国内有数の多国籍タウンでいったいなにが起きているのか。その実態を見てみようとこの街に引っ越した著者が、人々との触れ合いを通して多彩な様相を綴った渾身ルポルタージュ。追加取材をもとに書き下ろした新章も収録。
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Posted by ブクログ
新大久保といえば、コリアンタウンのイメージだが、山手線の西側に行けばベトナム、ネパール、インドなど様々な人種が入り混じる多民族混在の街になる。なんと、新大久保には150もの国の人々が住んでいるらしい。
多文化が入り混じる新大久保ならではの商売や文化が紹介されていて面白かった。例えばネパール専門の送金会社など。ネパールのどんな小さい地方銀行にも日本で稼いだお金を送金できるそう。確かに自分がネパールの銀行にお金を送ろうと思ってもどうしたらいいかわからない。
文庫本では、新大久保の今を追った書き下ろしがあり、黎明期に日本に移住した韓国人の高齢化等の問題が取り上げられていた。
異国の文化が混じり合い、もちろん問題がないわけではないが、ポジティブな側面も多々あると感じた。移民商売人の生命力に当てられてより交流の進んだ開かれた街になっていくことを願う。