【感想・ネタバレ】ほうかごがかりのレビュー

あらすじ

よる十二時のチャイムが鳴ると、ぼくらは「ほうかご」にとらわれる。
そこには正解もゴールもクリアもなくて。
ただ、ぼくたちの死体が積み上げられている。

ある日、小学生の二森啓は、教室の黒板に突如として自分の名前が『ほうかごがかり』という謎の言葉と共に書かれたのを目撃し……。
「ほうかご」と呼ばれる異様な学校で、命を賭して化け物たちを記録し抑える、少年少女たちの“真夜中のメルヘン”、解禁。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

待ちに待った甲田さんの最新作。
甲田さんならではの学校の怪談という"メルヘン"が詰まっていて楽しめた。
まっかっかさん、赤マントが自身を投影したものという見解も面白かった。

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2024年04月30日

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ネタバレ

『missing』に出ていた人物の名前が出てくるとは思わなくて驚いた。
バックボーンの掘り下げや彼がどうして怖い絵を描いているのか、という源流を知れそうで今から続きが楽しみだ。

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2024年01月23日

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ネタバレ

第3話まで読み終えた感想は、なんて悪趣味な演出なんだろう、です。
まさか表紙の女の子の末路がカラーページ1枚目とは思わないじゃないですか。続刊もそういうことなのか? と勘ぐってしまいます。

一切の救いも希望もなく、ただただ小学生たちが暗闇の中で己と向き合うお話でした。
それがカタルシスとなって読者を満たすということなのか、それとも一巻目だけがほうかごがかりというシステムの解説のために、あの子たちが対比となったのか。

二巻目で物語はどう動くのか、楽しみです。

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2025年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

甲田学人の新シリーズ。
断章のグリムがまさかの復刊とのことで、ついでに新シリーズも読む。

グリム以来、久しぶりの甲田メルヘンで、相変わらずのねっとりとした感じが病みつきに。
今回は小学生が主役だが、一切容赦なく。前半抑えてた分、後半に爆発する。
小学生らしからぬキャラばかりで、中学生でもよかったんじゃないかと思うが、この題材なら小学生なんだよなぁと、勝手に納得。
主人公たちの関係性も不安定で、次巻以降、どんな風に崩壊していくんだろうか。楽しみ笑。

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2025年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

放課後の教室で黒板に書かれた「ほうかごがかり二森啓」、突然の自分の名前と謎の言葉。その日の深夜、自室にチャイムの爆音が鳴り目の前に不気味な学校「ほうかご」があった。
真夜中のメルヘンという事だが、メルヘンって何?と考えてしまうほど一般的に考えるメルヘンと距離感がある。
対象年齢が小学校高学年からといった印象だが、私がその年代の時に読んだら読んだ事を後悔しただろう。作者の創り出した「ほうかご」と「無名不思議」の不穏で不吉で不気味な雰囲気、それが怖い。始めは何が起きたのかが分からない恐怖。そこから事態を説明されるが、それぞれの動き方はもちろん違う。動く事は恐怖の対象と相対する恐怖、動かなければ事態を把握出来ずに変化していく恐怖。生徒たちの心理描写の読者は時に共感し、時に異常性を感じる。つねに何かに対して強弱はあるものの恐怖がある。
1巻では主人公の二森啓とまっかっかさん、読者モデルの見上真絢と赤いマントがメインになっているが、最初なので怖さはまだこれでも抑えられているのだろう。
怖さの中でもしっかり読者に作者が何を伝えたいのかが書かれている作品だと感じた。

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2024年03月31日

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