あらすじ
「おもろないものは、いらん!」。人を笑わせることに関しては恐ろしいほどに貪欲で、70歳にして今なお第一線で活躍を続ける明石家さんま。率直な物言いと底抜けに明るい人柄には見る者すべてがひき込まれるが、どこか人間離れしたそのエネルギーの奥底にいったい何があるのか――番組プロデューサーとして長年、公私にわたって親交の深い著者が、豊富なエピソードとともに“お笑いモンスター”の人間像に迫る。
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Posted by ブクログ
読みやすい。明石家さんまが話す関西弁を関東の方が文章で再現する確度は高いと感じた。人を悪く言わない、自分で何でもできる、サービス精神旺盛、実は教養豊か、周りをポジティブにしてしまう…さんまは最強の芸人かもしれないと改めて思った。
Posted by ブクログ
芸人本ではあるものの、読んでみると、さんまさんは、名人の域に達している様な気がする。
芸道をきちんと生き抜き、修行と精進をされている人なのではないか。
何らか、山岡鉄舟とか、禅僧に似た空気を本書から感じる。
それは、さんまさんの師匠の薫陶が効いているのかも。
現代の名人に少しでも触れられることは、ありがたいか限り
Posted by ブクログ
さんまとプライベートも含め30年以上の親交を持つ元日本テレビプロデューサーの著者が知る・見てきた、さんまとの公私にわたる様々なエピソードから、明石家さんまというモンスターの仕事観、人生観、生き方の哲学を垣間見ることができる1冊。毎年恒例になっているという年末年始のオーストラリア旅行でのオフの話は貴重かつ羨ましい。さんまのエネルギー源は、幼少期から醸成された「愛に対する限りなく絶望的なほどの渇望感」という著者の見解には納得。
Posted by ブクログ
帯[なぜ、いつも上機嫌なのか?]→あの才能の謎がわかる本かな、自分も人と喋るの少し上手くなれる本かなと思ったら大間違い(^o^)
自称おマヌケキャラのプロデューサー吉川氏による、さんまエピソードが散りばめられた気軽な文体の読み物でした。
エピソードは、さんまの謎を解く手がかりではあるが、謎は深まるばかり。
何を読み取るかは読者に委ねられている。
誰かに分析される本なんて、さんまは嫌がるだろうと思ってた。さんまは笑いや明るさを商売にしている。夢を売っているようなものだ。解説なんかしたら白けてしまう。
分析癖があるという吉川氏が、その気持ちを何とか抑えつつ、テレビでは流れ消えるさんまの魅力を書き留めたいと書いた本。
ときどき分析癖が出ていて、さんまさんこれ嫌じゃないかなってヒヤッとする。
10年前に本を書かせてと吉川氏に打診されて拒否したのに、今回よしとしたのはさんまさんの年齢のせいか時代の変化のせいか。
もしかしたら10年前、吉川くんに悪かったかな、次に食い下がってきたらいいよって言おうかなって、内心思ってたんと違うかな。なーんて思った。
読者として、ほんとはもっとさんまさんを解読したい。でもそれをするとさんまを損なう。ギリギリのところ。吉川氏ナイストライ。
分析なし、エピソードのみのぶ厚い本がいつか出たら読みたい。
Posted by ブクログ
若い頃から、さんまさんと長く付き合ってこられた、
吉川さんによる『明石家さんま』の人物を紐解く内容。
とても面白く読めました。
さんまさんにとって、全ての時間が
「人を楽しませる」実践の場であり、トレーニングの場であること。
これは、仕事とプライベートを
あまり分けて考えていない自分にとっても、
腑に落ちる生き方に思えた。
そんで、どっちも楽しんでるし、
どっちにもしんどい部分はあるし。
それをベースに、様々な番組の表側と裏側や、
プライベートでの付き合いなどを赤裸々に描きながら
読み手に『明石家さんま像』を形成してくださいます。
さんまさん、すごいなー。