あらすじ
俳優の真宮藍は撮影のため渡米し、美貌のボディーガード・イーサンと出会う。イーサンは「ようやく見つけた」という謎めいた言葉とともに藍を翻弄し、神と人間が生きる異世界へと藍を連れ去る。イーサンの正体は半神ニキアスであり、神の庭から悪神によって流された『英雄の果実』を取り戻すために派遣された英雄候補だった。そして英雄候補に無限の力を与える果実こそ人間として受肉した藍の本性であった。異世界に連れてきたニキアスを許せずにいた藍だが、ニキアスの過酷な使命を知り、力になりたいと思い始める。だが無意識に甘い匂いを放つ藍を巡り、各国の英雄候補たちとの戦いが起こり――?
【電子特別版】小綱実波先生の書き下ろしショートストーリー「楽園に堕ちる」を電子版だけに特別収録!
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Posted by ブクログ
超長編ファンタジーでドキドキ..!
一つわたしの個人的な地雷が先生の前シリーズでもあった、「本編で別CP匂わせてくる」がありそうですごい怖い(ユウトとセルジオス....)ですが下巻も楽しみに待っています。
作者様の前作「背中を預けるには」にて作者様が描く登場人物と物語に心臓が鷲掴みされた一人です。また作者様の作品はキャラの作り込みがしっかりされているため登場人物で混乱することはありません。それも佳き点の一つです。
新作を、全巻出るまで待つつもりでしたが、我慢できず手を出しましたw
とっっっても面白かった! 一気読みー! ギリシャ神話を知っているとさらに面白さが増す作品ですが、知らなくとも愉しめます。ドキハラ展開が畳み掛けるように次から次で、ラスト手前の楽園に辿り着くまで読む手は止まりませんでした。
主人公くんとその異世界転移に巻き込まれた仕事仲間くん。そんな2人にこれでもかと吹き荒び続ける神々の理不尽、人で無しの描写が真面目に怖かった。
しかも異世界から現代へ転移していた、獣神の息子くんだけが英語での意思疎通はできるものの、その他の者たちとは言葉が通じない。そんな展開の中、その仕事仲間くんのキャラにホッとさせられました。彼の異世界知識にはプッと笑ってしまいましたしw
そんな仕事仲間くんの無事を、巻き込んでしまった主人公くんは常に気にしますが、それがこちらにも伝染しました。拝読中、彼の記述が無いと、あれ、今どうしてるの、無事なのかな、と主人公くんが獣神の息子くんといちゃらぶ中でも、ふと彼のことが気に掛かったりもしてw
1巻ラストがーーー この展開で次巻って、もう不安しか無い… このパターンを予想していたにも関わらず、読んでしまったのだから、この不安は自業自得ですw 次巻はよ、と日々願うしかありませんw
挿絵ご担当が大好きな絵師様! またいつもの安定した美しく繊細な筆致で魅せて下さり、もうもう大満足です。表紙絵も落ち着いた色合いの素敵な相対図ですし。次巻も心待ちに。