【感想・ネタバレ】泣き虫令嬢の良縁 婚約破棄されたので職業婦人として生きていくと決めたのに公爵様に溺愛されるので困っていますのレビュー

あらすじ

魔物と瘴気によって、人類滅亡の危機にさらされている世界。
人類存続のため『婚姻統制法』により、人々は貴族の政略結婚を除き、国が決めた相手と結婚する。
泣き虫な伯爵令嬢のティアナは、結婚直前の診察で「子供を産むことが出来ない」と言い渡された。婚約者からもそのことを理由に婚約破棄をされてしまう。
そんな彼女に残された道は貴族であっても働くこと。ティアナは職業婦人として生きていくと決め、とある公爵家の家庭教師となることに!
でも、勤め先の公爵家には問題が山積み!? 公爵家の五歳の双子は歴代の家庭教師が長続きしないという問題児たち。
家庭教師が辞める原因は彼らの父である、美貌の公爵にもあるようで――?
どんな困難にも理不尽にもめげずに、愛情をもって向き合い奮闘するティアナに、双子は徐々に心を開いていき、子供には全く興味のなかった公爵にも変化が……!?
「私は子供たちだけではなく、君に会いに来ているんだ」「お願いですから、仕事の邪魔はおやめください!」

これは、理不尽な運命に立ち向かう一人の女性が、大切な人たちと幸せを掴んでいく物語――。

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感情タグBEST3

ネタバレ 購入済み

結構深いストーリー

不妊の女性の社会的立場や、心情、突き詰めれば人としての考え方や社会の在り方なんかを考えさせられる物でした。

#ハッピー #切ない #深い

0
2023年12月14日

購入済み

泣き虫令嬢の頑張りと成長を応援

7人姉兄弟の末っ子として愛情たっぷり育ったヒロインは、婚約者と浮気相手の女によって貶められ悪意に晒され結婚を諦め、職業婦人として生きていく決意をする。公爵家に問題児の令息の家庭教師として住み込みで働くも、上手くいかず泣いてばかりいたが、絶妙なタイミングで母親から激励の手紙で届いたり、父親が公爵に泣き虫な娘を案じて話をしたりと自身が両親に愛情深く育てられた事を思い出し、公爵令息にも同じように接すると信頼を勝ち取り懐くようになる。そして公爵の息子に対する態度にも影響を与え親子の仲も良好になる。一生懸命なヒロインの頑張りと成長に応援したくなる。

0
2023年11月19日

購入済み

初めての作家さんでしたが、楽しく読ませていただきました。国が決めた法律に苦しみながらも強く生きていこうとするヒロインや、周りのキャラクターたちがとても素敵でした。飽きることなくあっという間に読み終わりました。

1
2023年11月01日

ネタバレ 購入済み

国を守る為とはいえ、とんでもない法律がありましたね。
ヒロインは悩みながらもまっすぐで公爵と結ばれるべくして結ばれた感じ。
ただ、あの法律はまだそのままなんですかね。
意外にも公爵一家の話なのに王家は一切出てこないし、
森に瘴気が・・・という時点でファンタジー色があるのに魔法や魔物は出てこない。
当にこれで終わり?というかなんか中途半端な感じがします。

0
2024年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

当たり前のことをちゃんとできる難しさと大切さ。
それに気付かせてくれた物語。

結婚と出産についてややこしい縛りのある設定の世界。
中世ヨーロッパを思わせながら、実は魔物と瘴気によって滅びつつある世界が舞台。
そのある意味ぶっ飛んだ世界設定と貴族社会の組み合わせが個性的だった。
ゆえにというべきだろうか、ヒロインが乗り越えなくてはならない困難もなかなかだったが。

子供を産めないことに対する差別。
(これは終盤にあることが判明する)
婚約破棄から職業婦人への転換の際の様々な困難。
問題児な双子とどう打ち解けていくか。
そして、職業婦人として生きていく覚悟を揺るがす公爵様との恋模様。

他にも様々な内容が盛り込まれていて大変濃い話だった。
双子の実の母親とのこととか、政治体制についても絡んでくるし。
何より、公爵様が3人目の子どもかよというほど無自覚問題児で母親の愛を欲しているようなキャラだったから、恋愛模様も拗れに拗れた。
徹底的に言葉足りないからね、仕方ないね。

ラストも個人的には予想外だった。
困難を乗り越えて恋も叶えて幸せな結婚をして終わりと思っていたら、ああ、そうきたかと。
妻としての自分も働く自分も等しく「自分」だったのだろう。
ファンタジー世界の話ながら、現代を生きる女性たちにも通じる話でもあった。

0
2023年11月05日

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