【感想・ネタバレ】アウシュヴィッツを泳いだ男のレビュー

あらすじ

アウシュヴィッツ強制収容所を生き抜いたアルジェリア系フランス人の水泳選手、アルフレッド・ナカッシュの伝記物語。

主人公のアルフレッドは、トップアスリートとして素晴らしい成績を残し、さらにはアウシュヴィッツに収容される壮絶な経験をしたあとにも世界新記録を出すという偉業を成し遂げているが、フランスにおいても現在の人々の記憶にしっかりと残っているわけではなかった。本作はそんなアル
フレッドに光を当てた作品となっている。

極限状態にあっても、他者を思いやり分かち合おうとするアルフレッドの姿は、打ちのめされた人たちの気持ちを救い勇気を与え、自身も、そうすることによって癒され慰められていく。
「泳ぐこと」を生きる希望として収容所を生き抜いたアルフレッド・ナカッシュ。
この物語が描いているのは、ナチズムの闇に埋もれた知られざる英雄の真の姿である。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

収容所での凄まじい時間とそれまでの普通の穏やかな生活が交互に描かれていて、少しずつ迫害されて行く様子が恐ろしくて読み進めるのに時間がかかった。アウシュビッツの惨状は『夜と霧』でも読んだけれど、何度見聞きしようが慣れることはないし言葉では表現できない重い気持ちになる。

0
2025年01月05日

「小説」ランキング