【感想・ネタバレ】宗教の起源 私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのかのレビュー

あらすじ

科学が隆盛を極める現代においても、
宗教は衰えるどころかますます影響力を強めている。
ときに国家間の戦争を引き起こすほど
人々の心に深く根差した信仰心は、なぜ生まれたのか?
そして、いかにして私たちが今日知る世界宗教へと進化したのか?

「ダンバー数」で世界的に知られ、
人類学のノーベル賞「トマス・ハクスリー記念賞」を受賞した著者が、
人類学、心理学、神経科学など多彩な視点から
「宗教とは何か」という根源的な問いに迫った、
かつてないスケールの大著。待望の邦訳刊行。

■ ■ ■

集団内に協力行動を生みだす信仰心も、
集団の外に対しては反社会的行動の原動力となる。
宗教的アイデンティティが国家に利用されるとき、悲劇は起こる。
――フィナンシャル・タイムズ紙

宗教と人間の生活のあり方は、かくも複雑なのである。
本書は、その両方を進化的ないきさつから説明しようと、
真に大きな考察を展開しようと試みる大作である。
――長谷川眞理子(進化生物学者、総合研究大学院大学名誉教授/「解説」より)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の提唱している人間にとって安定的な集団サイズである「ダンバー数」について書かれた4章が興味深かった。
本書のテーマからは逸れるが3年会わなければ、かつての親友もただの知人になる。継続的に会う努力を惜しめば友情はすぐに薄れるという部分に思わずハッとなった。
アニミズム信仰からシャーマンの登場、教義宗教の成り立ちがわかりやすく書かれている。
人類の歩みの中で人間の性質上必然的に発生し、時にとんでもない悲惨な事件や戦争を起こしてしまう宗教とは、人類の味方なのか敵なのか?
最大の役割は信念と儀式を共有することによって帰属意識を作り出すことというのが腑に落ちた。

0
2026年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

進化心理学関連。
とても面白く、分厚いが一気に読み進めた。(途中のキリスト教各派などの事例解説は斜め読み)
まて、巻末の、長谷川先生のまとめ的な解説のわかりやすさが秀逸で、かつ心に染み入る内容でした。
動物としての適正集団規模を超える共同体を成立させるために、社会的なグルーミングとして必要であり、動物としての高度なメンタリング能力が反映されている、という解説に納得感がありました。

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2026年02月18日

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