あらすじ
ボロボロに傷ついた犬を拾ったマリスは自宅で一緒に生活することに。そんな中、ある事件をきっかけにマリスの犬がなんと失踪中の「救国の英雄」ゼレク・ウィンザーコートだということが判明する!
普段は無口で無関心なゼレクがマリスにだけは独占欲を露わにしていることに周囲は驚きを隠せずにいたが、マリスは別の意味で驚いていた。
「私にはどこからどう見ても犬なんですけど!?」
摩訶不思議な二人の関係は、やがて王家の伝説にまつわる一大事件に発展していき――!?
感情タグBEST3
匿名
人の醜悪さと清廉さをまるっと
久し振りに何度も読み返したいと思う書籍に出逢い嬉しいです。
途中まではどシリアスの中にコミカルなep.がちょこちょこあり、クライマックスを超えてからは、ほのぼのハピエンという、甘辛の匙加減がとても程よかったです。
「帰る」ことの意味
とても意外な展開で話に引き込まれて読み進みました。
幼い頃から不遇であっても、誰かしら味方になってくれていたら、もっと違っていたかもしれない。
「帰る」ことがただ家で寝ることだけだなんて、そんなことにはならなかっでしょう。
そんな、安らぐ感情を学ばずに育っでも、自分の仲間を傷つけられたくなくて、自分が傷ついていく。
元々持っているものが、優しい心である表れなのでしょう。
そこからちゃんと育ててくれるパートナーに出会えて良かった。
王様やら宰相の、前代の確執も乗り越えて、この二人には幸せになって本当に良かった!
副官の二人の幸せまで盛り込んで頂けて安心しました。
匿名
優しいヒロイン
ヒロインは本当に犬を拾ったと信じている。ヒーローもこのまま犬でもいいと思っている。コミカルなお笑い話なのかと読んでいたら、ちゃんと伏線やらせたなにやらありとても素敵なお話しでした。優しいヒロインに拾われて人間になっていくヒーローが可愛かった。
素晴らしい!変わった設定です。ヒロインには犬にしか見えないヒーロー。どんな呪いがかけられたのかと思ったけれど、これは呪いではありません。ある意味呪いか?そしてこのヒーロー、ホントに犬のようでヒトにある情緒や常識皆無です。ヒーローを手懐けたヒロインの心の深さに感動です。駆け足のようなエンディングでしたが、これはこれでありですね。
Posted by ブクログ
最初は何か変なことになってるなと思いつつも読み進め、次第に頭を抱えだし、最終的には見てはいけないものを見てしまった申し訳なさで一杯になるという稀有な体験をしました。
いや、主役お二人、何ちゅうプレイをしてるんだと。
悪いのは彼女ことマリスではなく、彼ゼレクなんですけども。
好んで犬になるな。
彼女の寝巻きをくんかくんかしながら寝るな。
変態さんか!
首輪をつけられて喜ぶ32歳児を見た時はリアルに頭を抱えました。
32歳というのも衝撃だったけども、それ以上の衝撃が!
結局犬体質が和らいだのはエピローグを待たないと駄目でしたな(まともになっただけで、完全には抜けなかった)
傷ついた英雄を拾ったはずが犬にしか見えていなかったことから、関係部署を諸々巻き込んで大ごとになったドタバタ話。
気絶にまで追い込まれたマリスの同僚たちには、本当に同情します。
これも全てゼレクのせいなので。
総じてキャラが濃くて面白いので、読んでいてわちゃわちゃして楽しかったです。
特に幼なじみ32歳組が推しでした。
3人のやり取り見ているだけでニヤニヤしちゃうという。
あとエピローグでのゼレクのちょっとした成長具合に涙したのも付け加えておきます。
あのゼレクが……と妙な感動を覚えたと言いますか。
それほど本編中の彼はやばかったので。
変態さんだったしね(もう言い切る)
不思議だけど面白かった
読み始めは話が噛み合わない様な不思議な感じでしたが、だんだん読み進めていくと謎?がとけていきます。
なるほど〜と面白かったですが、もう少しイチャイチャがあると良かったな…と思い☆−1です