感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本文中にゲームのペルソナ4を使った例えが出てきたけれど、自分が感じていた心の奥底にいる、相反する衝動を持った自分は、今現在までの苦しい瞬間に自分の辛さを肩代わりし、生かしてくれていた自分なんだという事実が本当に驚いた。
自分で自分を好きになる為の道を示してもらえたような感じがして、心の冷えきった暖炉に火を灯してもらえたようなほっこり感があった。
Posted by ブクログ
「トラウマのない人はいない」
前半は自分の過去を思い出して辛くなることもあったけど、それも自分を守ってくれていた自分の一部である「わたし」なんだと思ったら、無闇にできないなと思った。
自分で大したことないと思っていたことにも名前をつけて行くと少し楽になるのかも。
Posted by ブクログ
◉内容
トラウマに振り回される人々の様子を漫画で紹介。トラウマの典型的な症例として、頑張りすぎる人、恋人を束縛してしまう人、部下にキレて後で後悔する人などが紹介される。後半でトラウマとの付き合いかた?について綴られる。
後半に心に刺さる言葉が多かったので抜粋。
さらに、危険にさらされていた当時の生存戦略は現在(当時ほど危険ではない)環境とマッチしなくなっていることを理解する。
中略
例えるなら、戦場を生きるのに必要だった銃火器や戦闘服を比較的安全な街いても、今でもずっと携えたまま生活しているようなものです。さらに言えば、その重装備こそが、安全な街での生活や人間関係の構築にマイナスに働いているとも言われるかもしれません。
中略
あなたの感じている「生きずらさ」は、解離という生存戦略の名残であり、それには異常な環境に適応するための正常な反応であったのかもしれない。戦うことも逃げることのできない弱い立場で、解離という生存戦略を駆使して、あらゆる逆境をなんとか生き延びてきた、ということかもしれません。
トラウマを治す具体的な方法は多分書いてなかったけれど、トラウマがある自分を責めなくていいよ、よ綴られていた気がする。
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自分のトラウマは?
私は医師で後期研修医時代に、鬼のような上司から、大勢の前で何度も怒鳴られていた。今思い返せば当時の自分の実力や働き方にも問題があったと思うもののとても傷ついたし、よくできる同期と比較され今でも劣等感が付きまとう。そのせいか、本書に出てきた人のように、時々仕事でミスした部下にきついことをして後で猛烈に後悔して落ち込む。同じ仕事をしている人に対しては全員を自分と比較して敵対心に近いライバル意識を持つこともある。これをトラウマと言っていいのかわからないけれど、この本を読んだおかげて自分が抱えている“生きずらさ“の解像度が上がった気がする。
Posted by ブクログ
生きづらい、人付き合いが苦手、しんどいと思っている人にぜひ読んでもらいたいです。
私は毒親育ちで生きづらいとは思ってましたが、この本でより深く生きづらさの理由が分かりました。
もう1人の「わたし」(インナーチャイルドや潜在意識と考えてもいいかな?)が私を今日まで生きられるように痛み、苦しみ、怒りなどを身代わりに受け取っていてくれたんだ、ありがたい存在なんだと思えました。
この本を読んだからと言って、すぐに生きやすくなる訳ではありませんが、嫌いだった「私」も「わたし」も少し愛おしいと思えるようになりました。