【感想・ネタバレ】訂正可能性の哲学のレビュー

あらすじ

正しいことしか許されない時代に、「誤る」ことの価値を考える。世界を覆う分断と人工知能の幻想を乗り越えるためには、「訂正可能性」に開かれることが必要だ。ウィトゲンシュタインを、ルソーを、ドストエフスキーを、アーレントを新たに読み替え、ビッグデータからこぼれ落ちる「私」の固有性をすくい出す。ベストセラー『観光客の哲学』をさらに先に進める、著者30年の到達点。

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Posted by ブクログ

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正しさとは正しさを求め、訂正し続ける姿勢にしかあり得ない。結論にはとても勇気づけられた。政治に限らず、生き方や行動のあり方として、非常に納得のいく考えだった。
アカデミックなところもなくはないが、哲学書としては非常に読みやすく、かつ内容が充実していて読み応えがあった。

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2023年11月03日

Posted by ブクログ

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家族、制作について興味があり手に取った。

第一部は興味深かった。
ちょうど「M-1の審査員を、その大会で実績を残した人たちで構成するのは不健全ではないか」というコメントがあり、訂正可能性と持続可能性について言っていたのかなと考えていた。

p61 外部からの参加を排除したままだと滅びる

p84 当事者ではない問題についても、訂正されるとわかっていても関わる勇気を持つ

p88 誤配と訂正の連鎖こそ人生

p105-108 同じ人間だからという概念は大きすぎて、わたしたちという共感は持てない。でも「わたしたち」の範囲は修正し拡張できる。
→希望を感じた。

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2025年01月02日

Posted by ブクログ

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正義も真理も愛もない。自我も美も自由も国家もない。すべては幻想。そして過去の哲学を「訂正」するのが哲学。
本書では家族葬と訂正可能性、一般意志再考という大きなテーマについていくつかの文献にあたりながら論じている。
現在を正しく読み解くにはそれを構成する要素を正しく知る。改めて読書が大切と思うことになった。ほんと若いうちにスラスラ読めるようになっておくべき。

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2024年07月13日

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