【感想・ネタバレ】TS衛生兵さんの戦場日記VIIのレビュー

あらすじ

義妹リナリーを無惨に殺されたトウリは、憎しみのままに指揮を振るい敵軍を撃退、かつての恩人であるゴルスキィを殺害した。この戦功を無視できない軍上層部は、辻褄を合わせるべくトウリを歩兵少尉へと昇進させる。トウリ中隊に与えられた役割は、兵站輸送と、彼女の異名幸運運び≪ラッキーキャリー≫を利用した士気高揚だった。だが初任務の最中、ベルン率いる南軍が敗走したという衝撃的な報告が舞い込む。南軍支援のため急遽撤退路にあるアルガリア砦へと向かうことになったトウリ中隊は、そこで二万人を超えるエイリス国の大軍と対峙することになり――。

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転生モノながら、チートや無双といったワードとはほぼ無縁。
過酷で悲惨な戦場の地獄を、衛生兵の少女・トウリによる日記として描いた物語。

現世でいうところの第一次世界大戦頃の時代に魔法も存在するファンタジー世界。
戦争で両親を失い、孤児院で育ったトウリは、成人となる15歳で軍へ志願する。

回復魔法の適正があり、衛生兵となった彼女だが、配属されたのは後方ではなく、最前線の突撃部隊だった!
前世ではFPS廃人だったトウリは優秀な兵士になれる自信があったが、目の当たりにした現実はまさに地獄。

前線での新兵の生存率は極めて低く、戦友がひとりまたひとりと命を散らしていく。
非戦闘員であり、ただの華奢で非力な少女でしかないトウリは、この絶望しかない戦場をどのように生き抜くのか?

本作は、数十年後の歴史マニアが当時の戦場跡から発掘したトウリの日記を読み進める、という形で進行する。
ということはトウリはもう…?

重苦しい雰囲気が漂っているもののリアリティもあり、主人公の辿り着く結末をすこぶる見届けたくなる作品である。

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