あらすじ
杜(ド)家の娘・潔娘(ゲリョン)は兄に可愛がられて育ったが、兄嫁や親戚に結婚を勧められることに嫌気がさしていた。
そんなある日、川辺で見つかった女性の遺体に儀式を行う女性霊媒師と出会う。
突如現れた小さな手形や誘拐・人身売買など、女性に対する様々な事件の秘密が明かされていく。
差別と権力、鬼神と迷信、台湾に古くから存在する社会現象の裏側に、女性の視点から迫る。
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Posted by ブクログ
水墨画のような作画の美しいホラー。台湾だと有名な悪霊「陳守娘」を知っているかどうか(あえて読みは書きません)で捉え方がだいぶ変わるお話だと思います。もし調べてから読もうと思うなら「陳守娘」で先に調べた方がいいかも。
Posted by ブクログ
台湾にこんな文化があったなんてまったく知らなかった。日本でいうと番長皿屋敷とか四谷怪談とか累ヶ淵に似てるけど、もっとえぐい。絵柄がとてもさっぱりしているのにグロテスクなところが垣間見えてた。
Posted by ブクログ
台湾の伝承をベースにした重いテーマの怪奇譚。清朝台湾の時代背景や当時の風俗や常識、思想などを理解して読まないとなかなか難しく、何度も戻って読み直してしまった。
主人公の潔娘は兄や家族に恵まれているが、その兄がふと目にした書物の記述……
上巻では何かが確実に起こっているが、はっきりせず、見方によっては何も起こっていないようにも見える。
下巻を読まねば……