あらすじ
【電子書籍限定書き下ろしSS】&【紫藤むらさき先生描き下ろしイラストとサイン】付き!
「その笑顔も全て、君は尊く美しい」
不遇な令嬢が、『悪人公爵』に溺愛される甘々シンデレラストーリー!
書き下ろし番外編巻末収録!
コミカライズ企画進行中!
書き下ろし番外編「カリクス少年は可愛いけれど「めっ」」
【あらすじ】
顔を見分けられない病を持つサラは、伯爵令嬢として社交もままならず、貴族社会から爪弾きにされていた。家族にも蔑ろにされ、妹の身代わりとして悪評高い『悪人公爵』に嫁ぐことに。味方にも容赦なく剣を向け、万夫不当と恐れられるカリクスだったが……
「照れてるのか?可愛いな」
本当は真逆の性格だった!?
戸惑うほどの甘い言葉に、特注のドレスのプレゼントや、手を繋いだ初デート。生まれて初めてのお姫様扱いをしてくれる彼の、誰もが忌み嫌う顔の火傷痕は彼女にとって、唯一他人と見分けられる印で愛おしいものになった。
そんなある日、王家のお茶会で母と妹に再会してしまい――!?
不遇だった令嬢が、『悪人公爵』に溺愛され、居場所を見つける甘々シンデレラストーリー!
著者について
●櫻田りん/Rin Sakurada
三重県在住の二児の母。
幸せな悩みは子供ちゃんが私のお腹を枕にして眠ること。
本気の悩みは贅肉。
さあ、明日からダイエットだ。(肝っ玉母ちゃんはこうして太っていく)
感情タグBEST3
公爵がヒロインに絆されるのが早く、ほとんど一目惚れ。
公爵の過去に何があったのか未だ謎のままなので、
顔に火傷があるとはいえ社交界での悪い噂が何故そこまで一人歩きするのか、
そこまで隠す理由は何なのか、気になります。
続くのかな?
タイトル通り、ヒロインは人の顔が見分けられず、幼い頃に王家の前で失態をおかしてしまいます。それ故家族からも冷遇されてしまいます。ある日妹の代わりとして嫁ぐことになるのですが、嫁ぎ先では有能ぶりを発揮しヒーローや侍従、侍女たちからも好かれます。終わり方が少し意味深だったので続くのかな?という感じでした。
私には合わなかったです
子供の頃に頭部をぶつけたことにより人の顔を認識できなくなったヒロインという設定は新鮮でした。相貌失認という症状があることを調べてみたのですが興味深かったです。
ただ、ヒロインにその障害があることがストーリーに活かされていないようにも感じました。
ヒーローは顔に火傷の跡があるものの常識的な人物で、悪人公爵という呼び名には首を傾げました。結婚相手は妹でも姉でも構わなかったわりに、すぐヒロインにデレます。
家で虐待されていたため自己評価が低いヒロインという設定はありがちですが、血の繋がった実の親子・姉妹なのに使用人以下の扱いで虐待されていた理由が、才能がある娘(姉)に嫉妬したからとか、何だそりゃ?という感じでした。
事故で両親を失い押しかけて家を乗っ取った叔父一家とかの方がずっと納得できます。
悪役(ヒロインの家族)も薄っぺらく愚かに描かれており、妹は自分のことを名前呼びする馬鹿で、父親はヒロインに仕事を押し付けていたのに引き継ぎもせず簡単に手離す馬鹿で、母親は男爵家の出なのにろくに字も書けない馬鹿です。何だこりゃ?
妹が自分にきた公爵との縁談を姉に丸投げしたのに花嫁に成り代わろうと、公爵を自宅に呼び寄せ睡眠薬を盛るという手を使ったことも首を傾げました。既成事実をでっち上げても、公爵が起きたら怒りを買って家を取り潰されるだけでは?
そんなこんなで後半は読み進めるのも苦痛になってしまいましたが、イラストは綺麗でした。