【感想・ネタバレ】ツキモノガカリ 1のレビュー

あらすじ

災禍を呼ぶ「憑霊」に迫る警察アクション!

公式には存在しないとされる「超自然関連事件」を扱う特殊部署「分室七係」。新米警官・沖戸千座は幽霊や妖怪といったものが視える体質であることが露見し、偶然にも「七係」が捜査する事件に遭遇してしまう。「七係」が追う犯罪者は人間に憑依し、人知では解明不可能な事件を引き起こす「憑霊」だった。そして、沖戸千座自身にもこれまで封印されてきた過去があり。。!

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ツメが甘い

憑きものがいる人員で構成された、警察の特殊組織の話。
こういう「異能力者」系の話は他にも多く、特別珍しいものではないが、マンガの題材としては話を膨らませやすい。

絵はかなりキレイと言え、その点に関しては高評価。
(ただし、主要キャラだけの話で、モブ的キャラの造形はかなり適当)

ただ、いろいろ細かい点でツメが甘く感じる。

例えば1巻の36P。
警官(主人公?)が犯人に飛び掛かって倒し、その先に転がった拳銃を取るシーン。
拳銃を取ったはいいが、犯人が猟銃を構えており、逆にピンチになるというものだが、どう考えても犯人の素早さが異常すぎる。

次に82Pのシーン。
先ほどの犯人に憑りつき、自殺までさせた猫の怨霊?に対し、主人公が「悪いのはこの猫の霊を作った江戸時代の呪術師であり、猫の霊自体には罪はない」などと言っているが、これも明らかに異常。
生まれは確かに呪術師のせいだが、今ではそれで何人も殺している悪霊をそんな理由で見逃す警官がいるだろうか?
案の上、その隙をついて猫の霊に反撃されているし。

こういう細かいところの違和感が結構多い作品。
これはつまり、作者の話の持って行き方が強引であり、こなれていないという事だと思う。
この先読んでも、こういうツメの甘さが多そうで、読む気になれない。

まあ、それでもマンガとしてある程度のレベルには達していると思うので、平均的評価で。

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2025年04月11日

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