あらすじ
早く俺を好きになれ。
私は書記官見習いのカレン。最近とんでもないことが起こりました。空から魔王が降ってきて、私の家に居候するって言うんです……。人間なんて小指の一振りで殺せちゃう最強生物の「お願い」は断れません。泣く泣く同居を始めましたが、この魔王、魔王のくせに料理も他の家事も完璧。しかも危ないときは助けてくれて、スパダリ感が半端ないです。その上、なんだか私のこと……口説いてません……? 過去に最愛の奥さんを亡くしてるくせに。そんな立場で迫ってこないでください! 私は本気にしませんから、絶対本気にしませんからね!
【目次】
プロローグ
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
エピローグ
【著者】
栢野すばる
2015年、『氷将レオンハルトと押し付けられた王女様』 (ノーチェブックス) で作家デビュー。
近著に、『幼なじみの顔が良すぎて大変です。執愛ストーカーに捕らわれました』 (ルネッタブックス)、『余命いくばくもないので悪女になって王子様に嫌われたいです』 (ソーニャ文庫) などがある。
藤浪まり
感情タグBEST3
切なくてかわいいお話
作家さん買いです。
魔王が亡き妻を取り戻したくて禁呪に手を出し、時戻りで妻を取り戻そうと奮闘するお話。
魔王の気持ちがとっても切なくて、一方で妻を愛する気持ちはかわいいほどにまっすぐで、とってもいいお話でした。
禁呪のせいで記憶が抜け落ちていくシーンは切なくて泣けました。
願いすらも忘れてしまうというくだりには読み手でしかないのに焦ったし、すごく切なかったです。
どこまでも幸せになってほしい2人で、本当にかわいくて優しいお話でした。できたら続編が読みたいくらい。