【感想・ネタバレ】この限りある世界でのレビュー

あらすじ

15歳の少女が同級生に刺殺された。加害者の少女は、ある新人文学賞の最終選考で落選し、哀しくなったので殺したと供述。さらに、その新人文学賞を受賞した作家が自殺。遺書には、新人賞を受賞して申し訳ないと書かれていた。その後、加害少女は犯行の動機を二転三転させ、少年院にやってきた篤志面接委員(少年院などの矯正施設に収容されている者の更生と社会復帰を手助けする民間ボランティア)に「本当の犯行動機を見つけてください」と告げる。『ジャッジメント』で鮮烈なデビューを果たした著者が描く、赦しと再生のミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

小林由香作品、7冊目。ジャッジメントの衝撃から嵌っています。15歳の少女は新人文学賞の最終選考で落選し同級生を刺殺した。理由は被害者に虐められていたから。皮肉なことにその新人文学賞を受賞した作家が自殺。その理由は、殺人の加害者ではなく、自分が新人賞を受賞してしまったから、あの悲劇が起きたと考えてしまう。新人文学賞を企画する出版社の女性社員、少年院で加害者とかかわる篤志面接委員が見事にリンクした!何が起きたかわからなかったが、さすが小林作品、ただじゃ終わらない。関係者の再生の物語としては最高級だと思った。⑤

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2023年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作家さんの本を初めて読んだ。最初の2章くらいに思っていた先の展開やテーマが、少しずつ変化していく印象。そこ繋がっていたの?で終わらない最後の章。実は色んな要素がふくまれている小説の印象。
強さ、優しさ、向き合うこと、責任、ネット社会など。半分辺りから一気に読み進めた。最初は苦しかったけれど最後は強さや優しさに触れられた気がして読後感は悪くない。

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2024年03月17日

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