あらすじ
サイコロふって身近にかんじる“確率コミックス”。エヌくんは、ある日道でサイコロをひろった。そこからあらわれたのは、宇宙人! ではなくてデタラメ研究所所員のアールくん。この宇宙のデタラメ現象を研究しているという。<サイコロをふって「1」の目が出るのは6回に1回だ>と言うエヌくんを、アールくんはふしぎな“デタラメ”と“確率”の世界へいざないます。さて、どんな旅になるのか、おたのしみに~! 予測できない今と未来をいきるすべての子どもたちに。
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Posted by ブクログ
「確率」の話を「デタラメ」に置き換えているのが面白い。面倒な計算式は出てこなくて、ふわっと感覚で説明してくれている。
コマツシンヤさんの絵も、可愛くて好きなんだよねー。中学年の子たちにおすすめしたいな。
Posted by ブクログ
薄い大きい漫画絵本で確率について学べる。コマツシンヤさんの絵がとてもかわいい。この地球が舞台だがちょっとSFっぽい浮遊感があって、爽やかな水色で統一されていて。
すごろくの話と天気予報の話が面白かった。サイコロを振る回数が少ないと出る目の確率には偏りがあるように感じるが、すごろくを何日も何ヶ月も何年も続け何百万回とサイコロを振ると出る目の確率は六分の一ずつに近づく。天気予報は、気温や気圧などの様々な要素を少しずつ変えたパラレルワールドを作り出した結果から、晴れや曇りや雨になる確率をはじきだしている。
Posted by ブクログ
面白かった。
ちゃんと数学で習う前にこういう本を楽しんでおくと「確率」の印象が変わるんじゃないかな。
サイコロの目が出る確率はどれも六分の一とみんな思っているけど、数百回振ったところで六分の一にはならない、100万回はやらないと、って意外と知らないんじゃないかな(私は知らなかった)。
だからサイコロの目の数だけ道を進むってゲームをしたら、初めの頃は他の人の姿が見えないくらい離れることもあるけど、100万回振り終えたころにはみんな近くにいる、って面白い。(イラストではゲームをしている小学生が老人になっている)
星座や天気予報との関連も面白かったし、イラストもミントキャンディみたいな色で可愛いし、マンガ形式だし、小学3年生くらいからいいんじゃないかと思う。
Posted by ブクログ
「確率について」という理系なテーマを、私のような文系な人間にも(当然、子供にも)、親しみやすい視点で説明してくれているのがとても面白かった。
自分ばかりジャンケンに負けるだとか、雨男、雨女というような考え、占い、星座なんかを「デタラメ」と呼ぶのは冷淡に聞こえるかもしれないけれど、この本を読んだ後であれば、その捉え方の優しさに気づくだろう。
良いデタラメが降りかかった時はラッキーと捉え、悪いデタラメに遭遇した時は、単なる確率の問題と考えると、子供も大人も、ポジティブに過ごせるのではないだろうか。
勉強をろくにしてこなかった私にも、数字や公式のさらに先にある数学の世界を少しだけ覗くことができた気がする。算数が嫌いな子供や、ネガティブなデタラメに心を乱されがちな子供に、特に読んでほしい本だった。
Posted by ブクログ
4年から。最近中学年の子たちはコマツシンヤさんの絵で手にとってくれる。たくさんのふしぎは好きな子しかなかなか焦点が当たらないが、これなら最後までコミックで分かりやすく読んでもらえる。不思議なお話の多いコマツシンヤさんの雰囲気にも合ってるところがよい。