「確率について」という理系なテーマを、私のような文系な人間にも(当然、子供にも)、親しみやすい視点で説明してくれているのがとても面白かった。
自分ばかりジャンケンに負けるだとか、雨男、雨女というような考え、占い、星座なんかを「デタラメ」と呼ぶのは冷淡に聞こえるかもしれないけれど、この本を読んだ後であ
...続きを読むれば、その捉え方の優しさに気づくだろう。
良いデタラメが降りかかった時はラッキーと捉え、悪いデタラメに遭遇した時は、単なる確率の問題と考えると、子供も大人も、ポジティブに過ごせるのではないだろうか。
勉強をろくにしてこなかった私にも、数字や公式のさらに先にある数学の世界を少しだけ覗くことができた気がする。算数が嫌いな子供や、ネガティブなデタラメに心を乱されがちな子供に、特に読んでほしい本だった。