あらすじ
作者の新藤さんは、しばしば友人の住むトルコを訪れます。そして、トルコではヤヌック村に行き、ゼーラおばあさんをたずね、庭でお茶をご馳走になりながら、イスラームの人々の暮らしについて、いろいろ教えてもらいます。そのゼーラおばあさんが、サウジアラビアにあるイスラーム教の聖地メッカへ巡礼に行ったというのです。さて、新藤さんは、おばあさんからどんな話を聞くことができたのでしょうか。
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Posted by ブクログ
馴染みの無い、イスラム教。
子供向けに書かれた本だが
大人が読んでも勉強になるし面白い。
イスラム教徒の五行(ごぎょう)
信仰告白、礼拝、喜捨、断食、
そして5番目の巡礼(できる人がするという条件付きの義務)の実際について
分かりやすく書かれており
イスラム教徒にとってのメッカ巡礼の重要性に触れることができた。
イスラム歴は月の動きに基づいた太陰暦であり、
太陽暦である西暦より毎年11日程前にずれること。
そのため、イスラム歴第9月の断食月は
夏の年もあれば冬の年もあること。
などなど、知らないことばかりで
興味深い内容だった。
Posted by ブクログ
著者の新藤さんがトルコのヤヌック村でであったゼーラおばあさんのはなし。題名はメッカに行くとなっているが、村での暮らし。地震にあった親類がおばあさんの近くで住むことになるいきさつ。そして巡礼のことなどが生活者の視点でそして、著者の視点で語られる。イスラム教信仰と生活の様子がよくわかる本。
絵本なので簡単に読めて、旅行気分も味わえた。
Posted by ブクログ
メッカ巡礼について知ることができる、子ども向けとしては貴重な本。イスラム教については理解が広がってきたが、メッカ巡礼については、たくさんの人が集まって祈るというくらいの知識しかないのではないか。
傑作集としては2023年の刊行だけれど、たくさんのふしぎに載ったのは2007年。大筋には問題ないが、その間にトルコ社会が変わったところもあるので、大人は把握しておく必要がある。
Posted by ブクログ
どの国でも、それぞれの人が日常を生きている、日本とは異なる文化や価値観の中で生活をしているということを知ることで、フィルターのない視点というものに近づけるのはではないだろうか。
トルコの暮らしや文化、イスラムの人々の生活を知る本として、とても良い本だった。たくさんのふしぎの本に共通する、子供を子供扱いするのではなく、子供を尊重している故の優しい作風も安心できる。挿絵やレイアウトもきれいで読んでいてわくわくした。
Posted by ブクログ
「たくさんのふしぎ」からハードカバー化。ぼんやりとしかイメージできていなかったメッカ巡礼が21世紀の今、実際どんなものなのかを教えてくれるステキ絵本。サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼はテレビとかで見る機会があったけど、そういえばメッカ巡礼ってNHKスペシャルとかでもやってないな。自分が気づかないだけかしら。
新藤悦子さんの異文化への距離がめちゃくちゃ近いので(なんか近所のおばさんの家に遊びに行ったみたいな)、作者に連れられて後ろからおそるおそる覗き見てた感じが、すぐに親しみやすい人たちだなとこちらも距離を詰められる。東北や沖縄、北海道にも独特の儀式があるから、そんなものかな。ただメッカ巡礼には、ある程度のパワー・体力は必要そうで、それを乗り越えるだけの強い気持ちも、イスラム教の人たちにはあるのだなと思った。でも意外と、ゆるやかなところもある(メッカの方向がわからないときは心で思った方でよいとか、巡礼はできる人がやればよいとか)。
見開きいっぱいに描かれた、聖モスク内のカアバ神殿に祈りをささげる無数の巡礼者たちの絵は圧巻。アラビア文様に彩られた牡丹靖佳さんのステキな絵を見るのもうっとりする。アラベスク大好き。牛も好き。(牡丹さんは必ずしもアラベスク的な文様の専門家ではないようだが、この本にぴったりと合った端正な描線、安野光雅のような淡い色彩に彩られた幾何学文様にはうっとりする。)