あらすじ
家族で土建業を営むシンジのもとに、中学の同級生・エージが転がり込んできた。周囲に迷惑ばかりかけてきたエージはある日、バッセン(バッティングセンター)を作ろうと言い出す。まともな事業計画もないまま、信用金庫に勤める旧友のミナに高額の融資を申し込むが、馬鹿じゃないのと一蹴される。だがその後、ミナが融資を通したという……。次々と登場する個性溢れる人間たちはなぜ「バッセン」に吸い寄せられるのか。お金を稼ぐよりも名誉を得るよりも大切な「バッセン」とは――。今、私たちに必要なモノやコトが見えてくる長編小説。
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Posted by ブクログ
デビュー作の『太陽がイッパイいっぱい』が大好きで、もっと評価されてもいいのにな~と常々思っている作家です。
クズだけどどこか憎めないエージが言い出したのがタイトルになっているこの言葉。私も学生時代には飲み会の後にはたまに行ったなぁバッティングセンター。
なんということなしに読んでいたのに、エージが子どもだった頃の話にふいに涙が。虐待やネグレクトに遭っている子どもたちって、エージのように親とはそういうものだと思い込んでいるのかもしれないのですね。
彼を図に乗らせて世界最強にしたい。バッセンに客が集まる様子が嬉しくて嬉しくて。やっぱり好きです、三羽さん。
無駄のない人生なんて。