あらすじ
大学で劇団仲間だった5人の男たち。卒業後20年が経ち、今は異なる道を歩む彼らだが、一日限りの「オセロー」公演に向けて劇団を再結成した。だが個々の事情もあり、稽古は思うようにいかない。そのうち一人は姿をくらましてしまい……。果たして、無事に幕は上がるのか? そして、芝居の内容と絡みあう彼らの現実問題、その行く末は──? ややこしいから愛おしい、中年男子の「友情」を描いた連作短編集。
解説・北村紗衣
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Posted by ブクログ
大学時代に劇団仲間だった5人の男が、42歳になった今、再び一日限りの「オセロー」の公演をするというお話。社長としてバリバリ働いている男、公務員の傍ら採用されない脚本を書いている男、車のセールスマンをしている男、それぞれ別の人生を歩んでいる。大人になってからの喧嘩では、プライドがあって素直に謝れなかったり、でも昔からの知り合いなので、相手の性格をよくわかっていたり、ほのぼのとして少し物悲しく、それでいて生きていく勇気をもらえるような不思議な小説。