あらすじ
文官として働く辺境伯の末子でカピバラ獣人のリュカは、父の勧めで黒狼王子と呼ばれるクライスと縁談をすることに。自信家ながら知的で容姿端麗なクライスに心をときめかせるが、小心者のリュカは王族と結婚する重責に耐えられずに縁談を断った。故郷で収穫祭の準備に取り掛かっていたリュカだが、突然子爵令息と身分を偽ったクライスが押し掛けてきたかと思ったら「好きになったら逃がすつもりはありません」と告白され、さらにはリュカの補佐役を務めると言い出し…!?
【電子特別版】ミヤサトイツキ先生の書き下ろしショートストーリー「黒狼王子は春に綻ぶ」を電子版だけに特別収録!
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Posted by ブクログ
第七王子×辺境伯の息子。どちらもゲイ。受けはプルプルしてて小心者だけど、守られるのが当然とは思っていないし、自分ができることを精一杯やる愛されキャラ。攻めも年下らしい可愛さもあ王子というよりは有能である自分をフルなんて信じられないというような、自信家な性格。嫌味はないのですらすら読めた。
幼馴染みのアイザックは、ちょっとかわいそう。受けとは違い家庭環境もよろしくないし、長年、手を差しのべてあげられなかったのか…
話の展開が面白かった。
臆病で自信がなくて自分の魅力に無自覚な受けが時に年相応に冷静で、脳内で呟かれる言葉に笑わせられ、少しコミカル。
自信はないけど自分の努力を誇っている受けはある意味年相応。
攻めはスパダリだけどフイに年相応な面を見せて可愛い。
甘ったるいお話かと思いきや幼馴染の歪んだ想いとその結果には一概に悪いヤツとも思えなくて切なくなったし。
初読みの作家さんでしたがなかなか面白かったです。