あらすじ
テレビ番組制作会社で働く浅生霧歌は、深夜の料理番組『マヨナカキッチン』アシスタントプロデューサーだ。ライフプランなんて考える暇もない忙しさに、「このままでいいのかな?」と迷いを抱えつつも、誰かの心に残る番組を作りたいと仕事に奔走する浅生。不機嫌な出演者、ロケでの連絡ミス、深夜におよぶ編集作業……番組制作の現場にはトラブルが付き物だ。そんな時、浅生は得意の時短料理でいざこざを解決していく! 働くすべての人に贈る、明日からちょっとご飯が作りたくなる、お仕事×お料理ストーリー!
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Posted by ブクログ
深夜の料理番組を担当するアシスタントプロデューサーが主人公の、お仕事×お料理小説です。
スキャンダルで干されしまった俳優、デキる同僚、成長株の後輩。彼らが番組作りを通してお互いに良い影響を与え合っていく様子に、心暖まりました。
登場人物がみんな魅力的でした。
主人公の霧歌さんが有能でありながら包容力のある人で、周りに慕われるのもうなずけました。こんな上司が居たら働くのが楽しくなりそう。
もう一人の主人公的存在・文山さんは壮絶な過去を背負っており、初めは心を開きませんが、霧歌さんを中心としたスタッフの働きかけで、徐々に本来の真面目で誠実な人柄を出せるようになってとても好きになりました。
周りの同僚たちもみんな個性があって楽しい人たちです。
ほんのりとした恋愛模様にもほっこり。幸せになってほしい二人です。
(↓以下ネタバレ)
主人公の霧歌さんが、穏やかでおおらかで頼りになる人だな〜というイメージが読者の中で固まっていく中、終盤に急病で後輩に仕事を取られてヤケになる文山さんへの、自分史上最大かもしれない大声でのお叱り!それまで穏やかなイメージだったからこそ、15年ほど前に、今は亡き母の闘病生活に光をもたらしてくれた存在の文山さんへ向けた、熱い怒りが響きました。本当に素敵な人です。
Posted by ブクログ
小さなテレビ制作会社で働く浅生霧歌は、深夜の料理番組のAPを勤めていた。そこで関わった番組制作ミスのあれこれを、霧歌の機転で解決していく…
あるスキャンダルで落ち目になっていた俳優の文山と霧歌達との仕事を一緒にしていくうちに、連帯感が生まれて良い方向へ行った矢先に後輩に居場所を奪われそうになったのは、流石にあんまりな感じでしたが、それでもくさらなかった霧歌が格好良かったです。
今後のこの2人の関係性に期待大です。
Posted by ブクログ
面白かった。お仕事ものとして仲間との関係性、意識、など前向きに進んでいくのがよい。皆が一体となって盛り上げていこうとしているのは読んでいてとてもよかった。
恋愛方面は解決が見えるのかな、と思ったけれどまだまだのようだ。これからどう変わっていくかに期待したいので続き出ないかなぁ。
文山さん、個人的には結構好きなんだがなあ。ご尊顔を拝謁してみたいわあ。
Posted by ブクログ
番組制作会社でAPをしている霧歌が「マヨナカキッチン」という番組を作っていくお仕事小説.霧歌の真っ正直な性格がとても微笑ましい.スタッフの面々も個性的で,番組作りにかける情熱が気持ちいい.最後の方でタレントの文山との恋の予感も気になるし,キッチンバサミだけで作るアレンジ料理が面白い.